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第90回定例オンラインセミナー「政治的中立性をめぐる日本の教師(1) 日本の学校で論争問題を扱うには?」を開催します(2021.9.11)

公開日:2021年07月25日 カテゴリー:お知らせ
No.90のサムネイル
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)は,「平和・市民性教育」ユニットを中心に「主権者教育の改革を考える」シリーズ等から研究成果をとりまとめるとともに,数多くのセミナーを提供しております。
このたび新シリーズ「政治的中立性をめぐる日本の教師」を始めます。

セミナー全体の目的

選挙年齢の引き下げを背景に,主権者教育の充実が推進されています。その過程で,多様な価値を認識し調停できる「考える主権者」を育成する「論争問題学習」に注目が集まっています。しかし、論争問題学習を進める上で教師を躊躇させるものに「政治的中立性」の問題があります。そこで本セミナーでは,以下の2つの視点からこの問題にアプローチします。
(1)日本の教師・教師志望学生は、「政治的中立性」や「論争問題学習」をどのように捉えているのか。
(2)(1)の結果を踏まえると,今後どのような教師教育や専門性開発が求められるか。


シリーズ第1回の目標

第1回は,論争問題学習を行いたいと考えている教員志望者が,「より民主的で政治的な空間の中で論争問題学習を進める上での課題とは何か?」「今後どうしていけばいいのか?」について議論を深めることが目的です。

本セミナーでは,課題図書としてHess, D. (2007) Controversy in the classroom(日本語版:『教室における政治的中立性』、2021)を取り上げます。主に4章と7章を軸に、討論者は次の3点について、事前に考えてきていただきたいと思います。

  • 第4章に登場する3名の教師(アン・ジョー・ボブ)の議論の目的に関する考えの中で、最もあなたの考えに近いのは誰?その理由は?
  • 第7章では「開かれた」問題、「閉ざされた」問題、「性質転換中」の問題について言及されているが、あなたはどのような論争問題が学習に適当であると考えるか?
  • 日本で論争問題学習を行う上で生じる課題とは何か?その乗り越え方は?

以上の3つの問いを中心に,これからの「考える主権者」教育のあり方を考えます。

興味はあるけどよく読めてないかも,一人で参加しても大丈夫かなと思う方も大歓迎です。学部生・大学院生はもちろんですが、教員をめざす高校生等の皆様も、討論者としてご参加いただけます。

なお,本セミナーでは,教員志望者の議論を見守る観覧者も募集しています。教員志望者の悩みや問題意識に関心を寄せる皆様の参加を歓迎します。


●セミナー中の発表資料および開催報告はこちらのページより取得いただけます。▶第90回オンラインセミナー開催報告
●当日の対応や参加上の注意点などはこちらをご確認いただけますと幸いです。▶注意事項(お名前変更等)と緊急時対応
●セミナー後、アンケートにご協力ください。または,本セミナーのHPからもご回答頂けます。ご回答はコチラから

 
【日時】 2021年9月11日(土)14:00-16:00(申し込み期限:2021年9月10日18:00)
【会場】 オンライン会議 Zoom を使用します
【演題】 第90回定例オンラインセミナー
「政治的中立性をめぐる日本の教師(1)日本の学校で論争問題を扱うには?ーヘス, D.『教室における政治的中立性』を踏まえてー」
【内容】
1.趣旨説明 川口広美(広島大学),井上昌善(愛媛大学)
2.第1セッション「この本をどう読んだか?」
・ブレイクアウト
・全体共有
3.第2セッション「日本で論争問題学習を行う際の課題とは?日本で進めるには?
・ブレイクアウト
・全体共有
4.まとめ
・観覧者代表のコメント
・指定討論 渡部竜也(東京学芸大学)・草原和博(広島大学)
【主催】 科学研究費_若手「社会科教師は論争問題をどのように捉えているか―「政治的中立性」との関係から」(19K14239、研究代表者:川口広美)
【共催】 ・広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)
・博報堂教育財団:第15回児童教育実践についての研究助成_シティズンシップ・ラボ「地域社会と学校の連携方法に着目した小中高等学校の主権者教育に関する実証的研究」(研究代表者:井上昌善))
【申込】
参加をご希望される方は,下記のフォームからお申込みください。
本セミナーは,Zoom接続にて開催をいたします
オンラインセミナーに参加するためのアクセス情報は、セミナーの前日までに送付されます。
Zoomの接続に不安な方は,事前にメールでご相談ください。
*参加費無料
Zoomの基本操作については,コチラを参照ください。https://support.zoom.us/hc/ja/categories/200101697
【言語】
日本語

お申し込みについて

1.参加希望者(①討論者,②観覧者のいずれかを選択いただきます )は,下記のフォームより必須項目を記入し,[送信]ボタンを1度押してください。
2.今回討論者は、教員志望者(高校生・学部生・院生等)のみとさせていただきます。
3.その他の方は、観覧者としてご参加いただけます


※イベント一覧に戻るには、「EVENT LIST」かコチラをクリックしてください。

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