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【2022.12.13】定例オンラインセミナー講演会No. 127【SIG-TL研究会】「教師教育者の専門性開発と教師教育者研究を考える」を開催しました。

公開日:2022年12月20日 カテゴリー:開催報告

I.開催報告

 

広島大学大学院人間社会科学研究科「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は2022年12月13日(火)に、定例オンラインセミナー講演会No. 127【SIG-TL研究会】「教師教育者の専門性開発と教師教育者研究を考える」を開催しました。参加申し込み段階では70名を超える申し込みがあり、当日には大学院生や学校教員を中心に約50名の皆様にご参加をいただきました。

はじめに、司会の坂本将暢氏(名古屋大学)より、日本教育工学会におけるSIG-TLの位置付けや活動および研究会の趣旨が説明されました。そして、今回のセミナーでは、教師の学びを促す仕組みを進めていく上で鍵を握る教師教育者(Teacher Educator)の資質・能力をどのように考えていくべきかの問題意識をもと、その実践や研究を先進的に取り組んでいる岩田昌太郎准教授(広島大学)に話題提供をいただくことがセミナーの参加者全体で確認されました。

 

次に、岩田准教授から「教師教育者の仕事とアイデンティティの特徴を探る」と題したワークショップと「教師教育者の研究動向から日本の教師教育者の専門性開発を探究する」と題した講演が行われました。
具体的には、以下の3つの柱で話題提供が行われました。第1に「(1)「教師教育者」研究:「共通言語」をつくる」では、ワークショップからの学びを踏まえて「教師教育者」に関連する概念の整理しながら、教師教育者の仕事や役割、そして特徴について探究しました。第2に「(2)「教師教育者」の研究動向を探る」では、岩田准教授の現在までの研究成果から、教師教育者に関連する研究動向が述べられました。最後に「(3) 教師教育者の専門性開発:今後の展望」として、岩田准教授が近年取り組んでいる自己の専門性開発の実践と研究のご紹介を踏まえ、今後の展望について言及がなされました。

 

以上の発表を受けて、指定討論者の姫野完治氏(北海道教育大学)からは、①諸外国と日本の教師教育者の経歴や立ち位置の違いをどのように考えるか、②「教師教育者としての専門性開発」とは何を指すのか、③セルフスタディの可能性と課題、といった3つの視点から問いかけがあり、それに岩田准教授が応答する形で全体討議が進められました。

また、セミナー参加者との質疑応答では「教師教育者は教師→教師教育者へのアイデンティティ移行に苦しむ、しかも教師教育者のための教育プログラムがない。体系的な専門性開発が必要ではないか」、「オランダのセルフスタディグループの事例を伺い、日本の研究者と実践者が共同で行う教育実践研究が同じ構図なのではないか」といった質問や、「教師教育者にも、教師の現職教育のようなものがあればどれほど影響があるのだろうかと(誰がその教育を担うかという点も重要ですし、広島大学では実際にその)、組織的な専門性開発のあり方を検討する必要もあるなと感じました。」といった意見も出されました。最後に、総合司会の谷塚光典氏(信州大学)からも、日本国内の教師教育に関連する政策提言の動向なども踏まえて、教師教育者の専門性開発の方向性を議論していくことの重要性についてご指摘があり、参加者全体で理解が深まりました。

 

今回のセミナーを踏まえ、EVRIは以下のような政策提言を構想します。

①教師教育者の専門性について、国や地方レベルあるいはアカデミックな知見から多様なメンバーやコミュニティによっ
て議論されるべきこと

②教師教育者の専門性開発の多様性を認めつつ、日本固有の授業研究というアプローチや欧州固有のセルフスタディとい
ったアプローチの相違性について検討していくこと

 

文責:岩田昌太郎

 


 

Ⅱ.アンケートにご協力ください

多くの皆様にご参加いただきまして、誠にありがとうございました
ご参加の方は、事後アンケート(アンケートはこちらをクリックしてください)への回答にご協力ください。

 


*第127回定例セミナーの告知ポスターはコチラです。

No.127のサムネイル

 

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