【2021.07.24】第86回定例セミナー「東広島市地域学習用デジタルコンテンツ-のん太の学び場-活用講座」を開催しました
2021年7月24日(土)に,第86回定例セミナー「東広島市地域学習用デジタルコンテンツ-のん太の学び場-活用講座」を東広島市立中央図書館1階読書活動室で実施しました。市内の小学生12名がタブレット端末を使って「のん太の学び場」での学習に挑戦し,本学学生・大学院生6名が学習支援をつとめました。
13時から16時までの3時間を三分割して進行しました。進行は草原教授と大坂教育研究推進員が務めました。
1時間目は,デジタルコンテンツに実装されている30のキーワードを確認するとともに,「のん太の学び場」で何が・どのように学べるかを実体験的に学習しました。この日は,キーワード「公園」を事例に,「公園ってどんなところだろう?」という問いを子どもと一緒に考えました。大学生・大学院生たちが鏡山公園や三ツ城近隣公園からビデオ会議システムで現地中継を行い,子どもたちからの疑問に答えていくなかで,子どもたちは「自然があって休めるところ」「大切なものを残すところ」といった,遊ぶ場所以外の公園の機能に気づいていきました。
2時間目は「のん太の学び場」を使って調べ活動を展開しました。当日は30のキーワードのうち「オオサンショウウオ」「市旗」「ため池」「とんど」「酒づくり」「外国人市民」に関心を寄せる児童が集まり,各自が立てた問いを追究していきました。今年は,図書館スタッフの方から資料の引用・出典表記の方法についてもお話があり,子どもたちに著作権を守ることの大切さも学んでもらいました。また,図書館にご用意いただいた参考図書は,調べ学習に大いに役立てることができました。参加した児童は,A3用紙にインターネットや参考図書を読んで分かったことを書き出したり,資料を引用して貼り付けたりしていました。この指導には大学生・大学院生と図書館スタッフが共同してあたりました。
3時間目は「のん太の学び場」の調べ活動の成果発表を行いました。最初に児童がペアで成果を報告し合い,次に大学生・大学院生がそれぞれの作品の特徴や良さを全体に向けて紹介しました。最後に草原センター長が短評を述べ,受講証を手渡しました。また図書館長が講評しました。館長は,このようなイベントをきっかけにぜひ積極的に図書館に足を運んでほしいと呼びかけていました。
東広島市立図書館と連携した「のん太の学び場」活用講座は今年度で3回目を迎え,子どもたちの考えた問いの質も高くなり,講座の時間中に作品を完成させることができないケースが増えてきました。でも,夏休みはまだ始まったばかりです。子どもたちには,自分が見つけた鋭く深い問いの答えを,図書館や自分の足で時間をかけて見つけ出してほしいですね。
「のん太の学び場」は,「資料(ウェブや本)と現場を往還する学び」をコンセプトに,東広島市立図書館からEVRIが委託を受けて開発した東広島市地域学習用デジタルコンテンツです。「のん太の学び場」開発の経緯や活用実績については,EVRIのプロジェクトページでご紹介しています。
東広島市地域学習用デジタルコンテンツ(通称:のん太の学び場)のプロジェクトページはこちら(バナーをクリック)
*第86回定例セミナーの告知ポスターはコチラです。
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