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2020.01.06更新


0. Introduction
はじめに

プロジェクトの概要

広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)は、EVRIは「教育のalternativeを提案すること」「教育のreconstructionを促進すること」「教育のinteractionの媒体となること」をミッションに掲げています

このミッションを実現するために、EVRIは学内外の組織や機関と連携して、身近な地域から国際社会に至るまでの様々な課題を、教育の視点から解決していくことで社会に貢献してまいります。

そのような社会貢献活動の一環として、EVRIは、JICA草の根技術協力事業「カンボジアにおける持続可能な社会構築のための社会科カリキュラム・教科書開発支援」に専門家として協力しています。この度、本事業をさらに発展させるために、文部科学省が推進する「2018年度日本型教育の海外展開推進事業パイロット事業」に申請した結果、下記のように「EDU-Port応援プロジェクト」として採択されました。

 

文部科学省 採択事業詳細
●応募事業名  :2018年度 文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」
●採択事業名  :「カンボジアの教科書出版会社と教員養成大学をつなぐ⽇本型「社会科教科書の編集・活用システム」の構築支援(代表:教育学研究科・桑山尚司)
●事業目的・内容:本事業の目的は、カンボジアにおいて子どもの探求的な学びと教師の主体的な教材研究を実現するために、日本型「社会科教科書の編集・活用システム」を担う人材を育成することである。事業内容は、以下の二つからなる。
(1) 日本の民間教科書出版会社等と広島大学の協働により、カンボジア唯一の教科書出版会社(PDH:Publication and Distribution House)の社会科教科書編集者に対して研修を行い、子どもの探求的な学びや教師の主体的な教材研究に開かれた社会科教科書の開発体制を構築する。
(2) 広島県立教育センターの指導主事と広島大学の協働により、プノンペン教員養成大学(PTEC:Phnom Penh Teacher Education College)及び同附属小・中学校の教員に対して授業研究の研修を行い、新社会科教科書を活用した授業の開発・改善体制を構築する。

 

 

Activities & Outputs活動と成果

本事業に関連して、EVRIがこれまで行ってきた活動と成果は、以下から確認していただくことができます。活動報告書(レター)のPDFデータはこちらから参照できます。

また、本事業に関する活動は、EVRIメンバーが並行して実施している「カンボジアにおける持続可能な社会構築のための社会科カリキュラム・教科書開発支援」プロジェクトのページでも紹介しています。そちらもあわせてご参照下さい。


活動①:2018年2月 専門家を派遣し、現地研修を実施しました

2019年2月11-23日に、広島県立教育センターの迫有香指導主事がカンボジアへ渡航しました。今回の目的は、カンボジアの新シラバスの理念として示された子どもの探求的な学びを実現するために、教師が主体的にどのような教材研究を行えばいいのか、将来改訂される社会科教科書はどのようなものが望ましいのか、について授業研究を通して検討することです。

 

広島県教育委員会の迫有香指導主事(広島県立教育センター)が自ら授業を開発・実践


中学校2年生の家庭・経済「就業と失業」では、迫指導主事自らが授業開発・実践しました。新シラバスに基づく授業を、新モデル教科書を用いた2時間分の単元を作成し、カンボジアの中学生へ授業をしました。試行授業は好評で、当初1時間の予定でしたが、単元2時間分全て実施してほしいとリクエストが出たほどでした。23日のパイロット授業(公開授業)も、協議に参加した教育省副大臣からも大変好評でした。

 


活動②:2018年度EDU-Portシンポジウムで成果報告しました

2019年3月7日(木)に文部科学省にて開催された2018年度EDU-Portシンポジウムにて、ポスター発表の形式で事業の成果を報告しました。
当日の発表ポスターは、下記をご参照ください(PDF版はこちらからご覧いただけます)。


活動③:2019年7月 カンボジア出版印刷局副局長が来日し、本邦研修を実施しました

 

広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、2018年度文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」応援プロジェクトに採択され、「カンボジアの教科書出版会社と教員養成大学をつなぐ⽇本型「社会科教科書の編集・活用システム」の構築支援(代表:桑山尚司)に取り組んでいます。

この活動の一環として、カンボジアで教科書出版を認められた唯一の担当部門(Publication and Distribution House)の副所長1名が来日しました。この研修員は、並行して実施されたJICA草の根技術協力事業「カンボジアにおける持続可能な社会構築のための社会科カリキュラム・教科書開発支援」で来日したカンボジア教育省の研修員6名とともに、東京と広島でカリキュラムや教科書開発に関わる2週間の研修に参加しました。7月4日~6日の東京研修では、国家カリキュラムの開発プロセスや、教科書検定制度・教科書会社の役割について、これらの業務に携わった経験を持つ方々から学びました。

とくに5日の東京書籍と教科書研究センターの訪問は、「国家カリキュラムの改訂に対応した教科書や教師用指導書の編集プロセス」「教科書の編集・出版作業で実際に使用している機材」「世界各国の多様なデザイン・コンセプトの教科書」「教科書検定の制度や手続き」について知ることができ、研修員にとって特に充実した内容になったようです。この他にも、7月8日~16日の広島研修では、専門家から社会科教科書の編成原理の情報提供を受けたり、広島大学附属小学校を訪問して社会科授業で教科書が使用される様子を観察したりするなどして、教科書開発と活用に関わる理論や実践を学びました。研修員は、研修を受けている教育省の6名のスタッフとともに、子どもの探求的な学びや教師の主体的な教材研究に開かれた社会科教科書を開発するにはどうすればいいかを検討していました。また、そのノウハウを次世代に継承していくにはどうすればいいかについて、所属や立場をこえてアイデアを出し合い、議論していました。

HUGLI Letter No.48のサムネイル

【HUGLI Letter No.48】
(クリックするとPDFが開きます)

研修を終えた研修員から感想をお話しいただきました。項目として、「1. 2週間の研修で学んだこと」「2. 帰国して生かしたいこと」の2つを話して頂きました。

 

こんにちは。私は、教育・青年・スポーツ省出版局副局長のシム・チャンテイと申します。この研修に関する感想ですが、とにかくカリキュラム・教科書の開発について学びました。私は、本国に帰って、次世代の人々に「カリキュラムとは何ですか?教科書とは何ですか?」と尋ねつつ、勉強を続けていきます。そして、それらを取りまとめてカリキュラム・教科書開発のマニュアルを作成し、残していきたいと思います。このマニュアルがあれば、将来のカリキュラム・教科書開発においてより良いものが作られると思います。最後に、私が今回の研修に参加させていただいたことを、EVRIに感謝申し上げます。ありがとうございました。


活動④:2019年12月 専門家を派遣し、現地研修を実施しました

2019年12月14ー20日に、広島県立教育センターの迫有香指導主事がカンボジアへ渡航しました。詳細については、後日お知らせします。

 


Posterポスター

 

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