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【2021.06.21】第82回定例オンラインセミナー【HUGLI特別企画2・研究交流】「広島大学・ダルマプルサダ大学による研究交流会(1)」を開催しました

公開日:2021年07月17日 カテゴリー:開催報告

.開催報告

広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、2021年6月21日(月)に,第82回定例オンラインセミナー【HUGLI特別企画2・研究交流】「広島大学・ダルマプルサダ大学による研究交流会(1)」を開催しました。大学院生や大学教員を中心に54名の皆様にご参加いただきました。

「HUGLI特別企画」シリーズは,広島大学型教育を世界展開することを目指すHUGLI(Hiroshima University Global Learning Institutes)構想の一環として行われています。

シリーズ第2回となる本セミナーでは,広島大学の大学院生とダルマプルサダ大学の教員が自らの研究をそれぞれ紹介することをとおした研究交流が行われました。

セミナーに先立ち,永田良太先生(広島大学)より,本セミナーの趣旨が説明されました。これまでは教育支援が中心であったダルマプルサダ大学と,研究にもとづいた新たな関係を構築していくという本セミナーの目的がセミナーの参加者全体で確認されました。

セミナーではまず,Andi Irma Sarjani先生(ダルマプルサダ大学)から「JFスタンダードに基づく中級日本語文法デジタルメディア教材開発」と題して発表が行われました。中級教材が不足しているインドネシアの日本語教育現場において,日本語能力の評価基準であるJFスタンダードにもとづいた文法デジタルメディア教材を開発する必要性と方向性が報告されました。

次に,Mutia Kusumawatiさん(広島大学大学院生)から「インドネシア語と日本語の談話における「ほめ」」と題して発表が行われました。インドネシア語と日本語の「ほめ」の方法の違いから,両者によるコミュニケーション場面で問題が見られることや両言語の「ほめ」の具体的な相違点についての報告がなされました。

 

その後,Teresa Angelina Kaluge先生(ダルマプルサダ大学)から「有生性の階層と日本語の存在表現「ある」と「いる」におけるその役割」」と題して発表が行われました。日本語の「いる」と「ある」を手掛かりに,名詞の有生性を判断する調査結果が示され,名詞の有生性の判断は段階的なものであることが報告されました。

最後に,Zulfikar Rachmanさん(広島大学大学院生)から「インドネシア文化における依頼表現に関する研究」と題して発表が行われました。インドネシアの古典文献に見られる依頼表現に関する分析結果をもとに,「依頼」という発話行為がインドネシア文化の中でどのように捉えられてきたのかが報告されました。

 

ウェビナーのQ&A機能を活用して行われた質疑応答では,インドネシア語の「ほめ」表現についての質問や数多く存在するインドネシア語の方言に関する質問も出されました。
本セミナーには広島大学とダルマプルサダ大学の教員や学生以外に,日本国内やインドネシアの様々な大学から多くのみなさまにご参加いただき,本セミナーの目的であった研究を通した交流が実現するとともに,交流の輪が広がりました。

今後もEVRIは,インドネシアにおける海外交流研究拠点の活性化に向けて,引き続き活動してまいります。

 

Ⅱ.アンケートにご協力ください

多くの皆様にご参加いただきまして、誠にありがとうございました
ご参加の方は、事後アンケート(アンケートはこちらをクリックしてください)への回答にご協力ください。


教育学研究科HPにも掲載されています


*第82回定例セミナーの告知ポスターはコチラです。


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