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2020年1月1日更新
2020年2月27日更新

 

0. Introductionはじめに

 

2018年11月22日、広島大学大学院教育学研究科は各国トップの1大学しか加盟が認められない教員養成機能を持つ研究大学の国際ネットワーク International Network of Educational Institute(INEI)の加盟大学として承認されました(詳細は広島大学HPに掲載されています)。

広島大学大学院教育学研究科HP:
2018年12月7日公開「大学院教育学研究科がINEIの加盟大学として承認を受けました」
2019年11月25日公開「大学院教育学研究科が2019年INEI年次総会に参加しました」

【INEIとは】

2007に設立された国際的な教育研究、および教員養成機関の国際的なネットワーク。1国1機関を原則に、11カ国で構成されている。メンバーとなる機関は1)国公立、2)設置地域、および全世界で高い威信、3)研究中心の機関、4)教師教育のプログラムと大学院の設置、5)現在のメンバーと地理的な偏りがないことを条件としている。

【INEI加盟大学】

・メルボルン大学(オーストラリア) ・サンパウロ大学(ブラジル)
・トロント大学(カナダ) ・北京師範大学(中国)
・南洋理工大学(シンガポール) ・ソウル大学校(韓国)
・ケープ・タウン大学(南アフリカ) ・ロンドン大学(イギリス)
・ウィスコンシン大学・マディソン校(アメリカ) ・オーフス大学(デンマーク)
・広島大学(日本)

 

 

EVRIは、自らが掲げる「教育のreconstructionを促進する」というヴィジョンを実現するために、広島大学大学院教育学研究科のINEI加盟を契機に、INEIとの連携事業を率先して取り組むことと致しました。そして、日本の代表機関として、広島大学として世界に発信できることは何かを考え、「平和教育」「授業研究」「教師教育(者)」をテーマに「Peace Education and Lesson Study for Teacher Educator(PELSTE)」を実施することとなりました。

このページでは、EVRIのメンバー(教員)とプログラムコーディネートの濱本想子(教育研究推進員)が関わるPELSTEプログラムについて、活動の詳細を発信していきます。

 

 

1. InformationPELSTEプログラムについて

 

PELSTE 2020

 

第1回目は、世界拠点大学の教師教育者が広島の地に集い、「教師教育の場で『平和』の意味と『授業研究』の方法をどのように教えるか」を議論することを目的として、2020年1月9日(木)〜15日(水)の1週間に開催することとなりました。PELSTE 2020の概要やプログラムは,以下のPDFをご覧ください。

 

【本プログラム趣旨及び日程】

 

ー概要ー ープログラムー
概要のサムネイル スケジュールのサムネイル

 

 

【見どころ】

本プログラムの見どころをまとめました。ぜひご覧ください。

別添3-見どころのサムネイル

 

【参加者】

PELSTE 2020の参加者を募るため、2019年9月8日にINEI加盟大学に向けて公募を出しました。多数の応募者を得て、EVRIで慎重に審議した結果、10月17日に選考結果を発表しました。本年度は、若手からベテランまで多様なキャリアを持つ研究者で構成されるよう、所属機関の異なる計5名を選考しました。

参加者とのつながりを基盤に、共同研究の拡大を目指します。

【PELSTE 2020:参加者】

Prof.Dr. Agnaldo Arroio:Faculty of Education of the University of São Paulo(Brazil)
Dr. Diana Rodríguez-Gómez (Ed.D.) University of Wisconsin,Madison(America)
Dr. Isabella Wong Yuen-Fun (Ph.D.):The National Institute of Education, Nanyang Technological University(Singapore)
Ms. Rija Saleem:Ontario Institute for Studies in Education,University of Toronto(Canada)
Mr. Chawin Pongpajon:UCL Institute of Education(England)

 

 

別添2-参加者横顔のサムネイル

 

 

 

2. PeogramPELSTE2020の実施

 

【1日目】附属学校での授業見学・広島県立教育センターの現職教員研修について調査


9日の午前には、広島大学附属東雲小学校・中学校を訪問し、附属学校の役割と校内研修の体制、そして、平和教育の取組に関する説明を受けました。また、小学校では社会と算数の授業を、中学校では社会と数学の授業を観察し、日本の教室空間における文化的・社会的な同質性の高さに驚きました。給食や掃除の様子も見学し、日本ならではの学校文化を体験することができました。

午後には、広島県立教育センターを訪問し、現職教員研修に関する聞き取り調査を行いました。研修生や指導主事との対話を通して、授業研究を基盤とした組織的な専門性開発の仕組みや機会の多さ、そして授業研究を進める上での労働環境の課題等について意見の交換をすることができました。

 

この日の取り組みについては中国新聞社から取材を受け、1月10日(金)に新聞記事として掲載されました。
(掲載許可を依頼しています。許諾が頂けましたら掲載する予定です。)

 

【2日目】広島平和記念公園へ訪問・平和記念資料館の見学・被爆体験講和の聴講


10日の午前には、平和記念公園と広島平和記念資料館を見学しました。広島を初めて訪れた参加者らにとって、広島の原爆被害と平和アピールに関する展示の構造を検討する貴重な機会となりました。

午後には、岡田恵美子さんの被爆体験講話を聴講しました。8月6日のことだけでなく、その後の人生や原爆がもたらした課題について詳細にお話いただきました。また、各国の教育者でもある参加者らに向けて、平和な世の中を願うメッセージも投げかけられました。様々な見る・聞くという体験を通して、参加者らは平和に関する語りの普遍性とヒロシマならではの固有性を考える機会が得られました。

 

この日の取り組みについては読売新聞社から取材を受け、1月19日(日)に新聞記事として掲載されました。
(掲載許可を依頼しています。許諾が頂けましたら掲載する予定です。)

 

【3日目】広島県立広島叡智学園で授業観察・事後検討会の実施


11日には、広島県立広島叡智学園中学校・高等学校を訪問し、草原和博先生・金鐘成先生と共同開発・共同実践されている未来創造科Global justice「日米の子どもの歴史教科書づくり」の授業を参観しました。叡智学園の生徒と米国カリフォルニアの小学生が、それぞれの立場から「ヒロシマ教科書」を開発し、意見交流を行っている取組から、対話に基づく平和教育と国際理解の可能性が示唆されました。

授業後には、授業者と大学院生による協議会を観察しました。授業改善に向けて授業者と観察者が率直かつ批判的・建設的に意見や改善案を述べる様子を見て、日本の授業研究に対する理解が深まりました。

 

【4日目】授業研究と教員養成に関するセミナー・ディスカッション


12日には、授業研究と教員養成に関するセミナーを開催しました。午前中は、「授業研究」の方法論について岩田昌太郎准教授・吉田成章准教授・川口広美准教授に解説いただきました。授業研究の歴史や理論、実践について理解を深めることができました。

午後は、「初等・中等教員養成」をテーマに草原和博教授・松宮奈賀子准教授・三好美織准教授と、「グローバル教員の養成」をテーマにBabalola Micky助教と、そして「教師教育者養成」をテーマに丸山恭司教授と松田充助教と意見交換を行いました。参加者らは、授業研究の方法論を取り入れた広島大学の教師・教師教育者の養成システムと所属機関のそれを比較しながら、各国に根付いた教育規範、教育実習や単位履修の考え方、そして教師教育者の専門性などについて見識を深めました。

 

 

【5日目】附属高校での平和学習参加・附属小学校での授業観察・基町高校での「原爆の絵」見学


14日の午前には、広島大学附属高等学校を訪問し、約200名の生徒に対して実施された平和学習「広島平和記念資料館のlast 10 feetをデザインしよう」に参加しました。ヒロシマに関する日・米・中/韓の3つのチームによるプレゼンテーションを聞き、グループワークと質疑応答を通して自己や他者が抱くヒロシマ像について議論する様子を観察しました。広島大学附属小学校では、「平和記念公園で遊べるか」を探究する社会科授業を観察しました。平和に対する教師の教材解釈や子どもの平和解釈の特色が浮かび上がりました。校長に対しては授業研究の取組に関する聞き取りを行い、教員が大学と連携しながら授業をつくり、実践論文を綴ってきた歴史を理解することができました。

午後には、広島市立基町高等学校で「原爆の絵」の制作の様子を見学し、生徒と対話しました。被爆者の記憶を聞き取り、それを絵にして語り継ぐ過程で、制作者にどのような心理的社会的な変化・成長をもたらすかを検討することができました。

 

 

【6日目】教員養成科目授業の見学・成果報告/共同研究の可能性の発表


本プログラム最終日となる15日の午前には、広島大学の教員養成科目(理科、美術科、社会科)の授業を見学し、大学教員や教員志望の学生と対話しました。

 

午後には、本プログラムのまとめとして第32回定例セミナー「PELSTE2020の成果報告会」を開催しました。参加者らは、PELSTE2020を通して学んだこと、そして広島大学との共同研究とINEIの連携強化の可能性を発表しました。5人の参加者の発表主題は以下のとおりです。

①広島平和教育の多様な概念化(Rija Saleem)
②平和構築を軽視した平和教育重視(Diana Rodríguez-Gómez)
③カリキュラムを横断する平和構築の体系的統合(Chawin Pongpajon)
④授業研究のより深い理解:草の根運動(Agnaldo Arroio)
⑤授業研究を通した専門性開発:オンライン化や教師の声を聞く(Isabella Wong Yuen Fun)

 


【Newsletter】

 

2020の実施については、ニュースレターをご覧ください。

 

PELSTE2020の取り組みを通して、海外研究者らと「平和教育」「授業研究」「教師教育(者)」に関する共同研究の可能性を探ることができました。


【報告書】

 

広島大学大学院教育学研究科共同研究プロジェクト報告書 第18巻

 

2020年3月刊行予定

 


【メディアでの紹介】

[新聞]

2020年1月10日(金)
中国新聞朝刊

 

 

*紙面のウェブサイトへの転載申請を行い、2020年3月3日に承諾を得ました。

 

2019年9月26日(水)の中国新聞朝刊(26ページ)で、本プロジェクトが紹介されました。「中国新聞PLUS日経テレコン21」会員の方はログインして内容をご確認頂くことができます。また、広島大学の図書館のPCもしくは学内サーバーから広島大学図書館のデータベースページを経由して「中国新聞PLUS日経テレコン21」にアクセスすることで、どなたでも無料で記事を閲覧することができます。

2020年1月19日(日)
読売新聞朝刊

 

 

*紙面のウェブサイトへの転載申請を行い、2020年3月18日に承諾を得ました。

 

 


Posterポスター

 

PELSTE 2020の成果をまとめたポスターです。

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PDF file >

また、期間中には、広島県立広島叡智学園中学校・高等学校にて吉田成章先生(教育学講座)と草原和博先生によるコーディネートのもと実践された授業を対象に、5名の海外研究者による日本のレッスンスタディ体験が実施されました。詳細はポスターをご覧ください。

 

200301_06_heiwakkのサムネイル
PDF file >

EVRIでは、提案された共同研究の実施に向けて、取り組んでまいります。引き続き、本プロジェクトについては継続的に更新して参ります。

English page is below↓

 


3.ContactEVRIとの共同事業等へのお誘い

 

私たちEVRIは、自らのミッションとヴィジョンを達成するために、共同事業、共同研究、受託研究および講演等をお引き受けいたします。
ご依頼やご質問は、EVRIの運営支援チームに遠慮なくお問い合わせください。連絡先は次のとおりです。

e-mail :evri-info@hiroshima-u.ac.jp
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