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【2024.12.08】定例セミナー講演会No.168 第4回 HU&NISEジョイントセミナー「外国にルーツのある子どもたちのインクルーシブ教育」 Inclusive Education for Children with Foreign Rootsを開催しました。

公開日:2024年12月25日 カテゴリー:開催報告

I.開催報告

 

広島大学大学院人間社会科学研究科「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、2024年12月8日(日)に、定例セミナー講演会No.168「第4回 HU&NISEジョイントセミナー「外国にルーツのある子どもたちのインクルーシブ教育(Inclusive Education for Children with Foreign Roots)」を開催しました。学校教員、学部生・大学院生、研究者を中心に161名(オンライン131名、対面30名)の皆様にご参加いただきました。

はじめに、ダイアン・チェンバース特任教授(広島大学)より、開会の辞が述べられました。本セミナーでは、外国にルーツのある子どもたちの教育の現状と課題について理解し、今後のインクルーシブ教育について議論を行うという趣旨が確認されました。また、牧野泰美氏(国立特別支援教育総合研究所)より、ご挨拶をいただきました。

続けて、3名の登壇者によって、外国にルーツのある子どもたちの教育の現状について報告が行われました。

 

まず、North Cooc准教授(テキサス大学オースティン校)から「人種、多様性、障害—学校におけるインクルージョンの課題」と題して報告がなされました。アメリカの特別支援教育において人種間格差が存在すること、そこには社会経済的格差が影響していることが論じられました。さらに、障害に対する教師の認識が子どもの人種によって異なることが指摘されました。

次に、奥村安寿子准教授(広島大学)から「多言語環境にある子どもたちの学習困難」と題して報告がなされました。「ミスマッチ」という用語で、子ども個人の要因と学校や社会の要求の齟齬が生じている状態をご説明いただきました。スウェーデンの教育システムを紹介いただき、目的を明確化することの重要性という点で日本への示唆をいただきました。

次に、滑川典宏氏(国立特別支援教育総合研究所)から「外国にルーツのある子どもたちのインクルーシブ教育~外国にルーツのある障害のある子どもの学び~」と題して報告がなされました。日本における外国人児童生徒教育の就学先決定についての調査をもとに現状をご説明いただき、特別支援学級と国際教室の協働実践をご紹介いただきました。

 

次に、大森万理子特任准教授(広島大学)から登壇者に対するコメントがなされました。

以上の発表を受けて、大森万理子特任准教授をファシリテーターとした質疑応答が行われました。後半では参加者からの質問に登壇者が応答し、活発な議論が行われ、盛会のうちに終えました。

文責(大森万理子


 

Ⅱ.アンケートにご協力ください

多くの皆様にご参加いただきまして,誠にありがとうございました
ご参加の方は,事後アンケート(アンケートはこちらをクリックしてください)への回答にご協力ください。


*第168回定例セミナーのポスターはコチラです。

教育学研究科HPにも掲載されています(準備中)


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