【2020.05.30】第41回定例オンラインセミナー「学校休業下の学び支援・授業づくりを考える(4)オンライン授業研究会―教科指導を考える―」を開催しました
Ⅰ.開催報告
2020年5月30日(土)、定例オンラインセミナー講演会No.41を約80名の参加をもって実施しました。
学校休業下の学び支援・授業づくりシリーズ第四弾となる今回のセミナーは「オンライン授業研究会―教科指導を考える―」と題して開催しました。はじめに学校再開に向けての準備状況の点検として、3校の事例が報告されました。兵庫県立西宮香風高等学校の石川照子氏からは、EVRIで提案した対応マトリクスを元に実施された、子どもの状況把握やオンライン授業の準備についての取組が報告されました。子どもの心身の健康と安全を保障するための超短期・短期・中長期的視点にたった見通しが紹介され、カリキュラム再編やオンライン授業に向けた教員間のサポートの大切さが指摘されました。広島大学附属小学校の山中勇夫氏からは、オンラインでの授業づくりと作成にあたってのコツや留意点について、また子どもの学習のペースメーカー的な役割を組み込むことや、教師の顔を見せることの大切さについて提案されました。オンデマンド授業の蓄積と発信が、同僚の取組を知ることにもなる点で教員研修の役割も担うことも指摘されました。広島県立日彰館高等学校の今中浩二氏からは、学校教員がつながる校内体制づくりが報告されました。教職員だけでなく、学年を越えた生徒同士の応答関係を用意したり、保護者や地域と連携することなど、様々なつながりの大切さが再確認されました。
続けて参加者との議論に移りました。子どもの状況把握やオンライン整備に奔走してきたこれまでから、今後は学びの質と深まりについても考えていくべく、教科指導のあり方について、①国語②社会③算数・数学④理科,技術・家庭⑤音楽⑥保健・体育⑦外国語(英語)⑧特別支援⑨生活指導,高等教育,学校経営,総合の9部会に分かれて議論を行いました。それぞれの部会では、参加者のこれまでのオンライン授業の試行錯誤や取り組みが共有されました。
最後に草原和博教授・吉田成章准教授が議論を踏まえて総括を行いました。コロナ禍のオンライン授業の取り組みを休業下のものだけのものに留めない事、この数か月での試行錯誤と取り組みを広く共有し発信していくことが提案され、次回のセミナーへの展望を開いて終了しました。
セミナーで用いられた資料と議論の要旨は下のpdfやリンクページをご覧ください。
Ⅱ.セミナーで用いられる資料
●事例報告 事例報告1:兵庫県立西宮香風高等学校の取組▶資料はこちら 事例報告2:広島大学附属小学校の取組▶資料はこちら 事例報告3:広島県立日彰館高等学校の取組▶資料はこちら |
発表者 石川照子(兵庫県立西宮香風高等学校 校長) 山中勇夫(広島大学附属小学校 教諭) 今中浩二(広島県立日彰館高等学校 教諭) |
●実践報告フォーマット 実践報告フォーマット(WORD) 実践報告記入例(PDF) |
【重要】上記セミナーの資料の取扱いについてお願いです。
・職員会議・研修等での活用は承諾等不要です。ただし、研究・一般公開に際しては無断転載はおやめください。
・利用されたい場合は、EVRI(evri-info@hiroshima-u.ac.jp)までご連絡をくださいますようお願い申し上げます。
Ⅲ.アンケートにご協力ください
多くの皆様にご参加いただきまして、誠にありがとうございました
ご参加の方は、事後アンケート(アンケートはこちらをクリックしてください)への回答にご協力ください。
*第41回定例セミナーの告知ポスターはコチラです。
同セミナーに関連するプロジェクトページを以下のバナーからご覧いただけます
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