広島叡智学園で 未来創造科の「Global Justice」単元 を実施しました(2)
広島叡智学園中学校・高等学校の生徒に授業をする草原和博先生
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)は2018年度より広島県立広島叡智学園中学校・高等学校と研究協力に関する覚書を締結しています。研究協力の事項の一つに,教育カリキュラムとその指導法・評価法の開発・改善があります。今年度は,未来創造科の一領域「Global Justice」において,カリキュラムの共同開発・共同実践に取り組んでいます。2020年1月11日には,金鍾成先生の単元理論に基づいて,草原和博先生が,教科書を媒介にしてGlobal Justiceを考える授業を実施しました。
カリキュラムのポンチ絵
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今回は,「⽇⽶教科書プロジェクト(3)」と題して,叡智学園の⽣徒と⽶国カリフォルニアの⼩学⽣が「ヒロシマ教科書」を共同開発する3時間の授業が⾏われました。
1時間⽬は,⽶国側の教科書を読んで,「それを受け⼊れることができるかを」をめぐって意⾒交流をしました。
2時間⽬は,叡智学園が提案した教科書と⽶国の⼩学⽣が提案した共同教科書を⽐較しながら,類似点と相違点をカードに書きだし,違いが⽣じた理由を考察しました。
3時間⽬は,類似点や相違点をもとに⽶国の⼩学⽣が提案した教科書のPROS(参考にしたいところ)とCONS(改善してほしいところ)を話し合いました。その後,⽶国の⼩学⽣に伝えるべきPROSとCONSを計10個選び取り,それに基づいて意⾒書を執筆しました。
今回作成した意⾒書は英語に翻訳され,⽶国カリフォルニア州の⼩学校に⼿渡されます。そして,同校の児童に意⾒書を読んでもらい,教科書の修正・改善を求めます。次回の「⽇⽶教科書プロジェクト(4)」では,⽶国側から再提案された教科書をあらためて検討し,対話を基盤とした「⽇⽶共同ヒロシマ教科書」の完成を⽬指します。
今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。
*詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.66】
教育学研究科HPにも掲載されています(準備中)
広島叡智学園中学校・高等学校との共同研究プロジェクトについては、下記特設ページをご覧ください。