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文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」応援プロジェクトのカンボジア研修を実施しました(2019年12月)

公開日:2020年01月22日 カテゴリー:開催報告


模擬授業後の検討会(12月18日)

広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、2018年度文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」応援プロジェクトに採択された「カンボジアの教科書出版会社と教員養成大学をつなぐ⽇本型「社会科教科書の編集・活用システム」の構築支援」(代表:桑山尚司)に取り組んでいます。

今年度は、現地教科書出版会社の編集者の能力向上と持続可能な人材育成に資するマニュアル開発、新社会科教科書モデル単元を活用したモデル授業の開発と検証、新カリキュラム・教科書普及担当者の専門性開発を支援しています。12月は、迫有香指導主事(広島県立教育センター)にカンボジアへ渡航して頂き、授業研究のコンサルティングおよび関係者への研修を実施しました。

渡航の前半では、研究授業が実施される中学校を繰り返し訪問し、授業開発の支援、協議会(授業・指導案の検討会)でのカンボジア人指導助言者への指導助言などを行いました。今後の自立発展性を確保するため、授業研究の企画・運営はカンボジア側が主導し、迫指導主事はサポート役に徹しました。

12月19日(木)には、教育省関係者や学校教員を招いた研究授業が実施されました。まずパイロット校の教員がモデル単元を活用した中学校2年生歴史の授業(フランス保護国と近代化)を行い、その後教育省スタッフのファシリテーションの下で協議会が実施されました。迫指導主事は、授業や協議の様子に言及しながら研修の意義づけを行ったり、カンボジア側の活動を振り返って評価したりしていました。

一連の授業研究の運営を通して、モデル単元を活用したモデル授業の改善を図るとともに、カンボジア側教育専門家が新カリキュラムの普及担当者として必要な知識や技能を高めることができました。

今後もEVRIはEDU-Port事業を通して、わが国が蓄積してきた教育のノウハウを海外に伝え、現地の教育の発展に貢献できるように努めて参ります。

 

 

これまでのEDU-port事業については、プロジェクトページをご覧ください。

 

 


【詳細】は活動報告書(HUGLI Letter)をご覧ください。

HUGLI Letter No.56 EDU-Port2019年12月渡航のサムネイル
HUGLI Letter No.56
(クリックするとPDFが開きます)


教育学研究科HPにも掲載されております。

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