カンボジアで社会科カリキュラム・教科書開発マニュアルをつくっています(2019年10月)
広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、ひろしま平和貢献ネットワーク協議会(提案自治体:広島県)が受託したJICA草の根技術協力事業「カンボジアにおける持続可能な社会構築のための社会科カリキュラム・教科書開発支援」に、専門家として協力しています。(事業の詳細は、特設ページに整理しております。下記バナーをクリックし、ご一読ください。)
本活動の一環で、10月29-31日にEVRIメンバーの桑山尚司・大坂遊がカンボジア現地で研修を実施しました。
研修名:2019年度「カンボジアにおける持続可能な社会構築のための社会科カリキュラム・教科書開発支援」第2回現地研修
活動日時:2019年10月29日(火)~10月31日(木)
活動従事者:桑山尚司、大坂遊
研修全体目標:マニュアル全体の質向上に向けたフォローアップ
カンボジアの教育専門家の社会科カリキュラム・教科書の開発力を高めるために、研修成果を次世代に継承するマニュアルの作成を支援
(1)マニュアル作成の進捗状況報告・フォローアップ
(2)マニュアルの目的・趣旨説明とブックトーク(関係教育部局向け)
(3)第5章展開・普及編に関する理論ワークショップ
本年度は、現地教育専門家の社会科カリキュラム・教科書の開発力を高めるために、研修成果を次世代に継承するマニュアルの作成を支援をしています。
29日には、マニュアル開発者である教育省やプノンペン王立大学の関係者らが集まり、マニュアル修正状況の進捗を報告しました。各章の扉ページの作成や索引(index)づくりといった専門家の指示の意図を確認したり、編集作業を円滑に進めるための内容やレイアウトの統一について話し合いました。
30日には、教育省や学校関係者を招き、マニュアルのドラフトを紹介して改善意見をもらうためのブックトークを開催しました。また、専門家から展開・普及に関する理論ワークショップを実施しました。その後、マニュアル開発者らは参加者とともに、開発したカリキュラムや教科書を全国に展開・普及させるための仕組みづくりのアイデアを出し合いました。
31日には、2日間の協議をふまえて、マニュアル開発者らが集まり、出された意見を基にしてドラフトの修正作業を行いました。
本研修を通して、マニュアル作成者の間で完成に向けた課題を洗い出し、章ごとの記述に統一感を持たせる調整を行うことができました。また、他部局や学校関係者にマニュアルの存在を周知し、高い評価を得ることができました。EVRIは引き続き関係機関と連携しながら、12月のマニュアル完成を目指し、本事業の支援を続けて参ります。
【詳細】は活動報告書(HUGLI Letter)をご覧ください。
【HUGLI Letter No.53】
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