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第58回定例オンラインセミナー「教師教育者のためのセルフスタディー研究の歴史・思想から実際までー(2)」を開催します(2020.12.6)

公開日:2020年11月08日 カテゴリー:イベント
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2010年代以降,教職大学院の拡充や教員養成コア・カリキュラムの制定など,教師教育を取り巻く状況は大きく変化している。それにともない,「教師を育てる人=教師教育者はどのような資質・能力が求められるのか」「教師教育者はどのように自らの実践の中で研究を行っていくのか」といった議論が展開されている。

学校教員には自らの授業実践の中で研究をするよう指導しているにも関わらず,教師教育者は自らの実践を研究することはほとんどない。こうした状況は,学校現場から大学へ異動して教員養成や教職大学院に関わることとなった教師教育者も同様であろう。学校現場で若手教員や教育実習生を指導したり,教育委員会・センター等で教員研修に携わったりしている教師教育者も,自らの実践を研究することは想定されてこなかったのが実態ではなかろうか。

こうした中で,近年の欧米において,教師教育者が自らの実践とこれまでの自分を対象とした学術研究を行い,その成果を学会や論文等で発信する動きが注目されている。これを「セルフスタディ(Self-Study)」という。こうした一連の研究プロセス自体が,教師教育者の専門性開発にも寄与するものであるとされている。

欧米では,このような自己の教育実践に根ざした学術研究が思想・方法論として確立されてきている。近年,日本でも武田信子監修(2019)『J.ロックランに学ぶ教師教育とセルフスタディ』などで紹介されるようになった。しかし,日本においては,まだセルフスタディを行うための具体的な研究の手続きについて認知されておらず,実践事例の蓄積にも乏しい。そこで今回,日本におけるセルフスタディの研究・実践を始めている教師教育者有志で,日本初のセルフスタディの研究書である『セルフスタディをどのように行うか』を出版したい。それに向けて,EVRIで連続セミナーを実施していきたい。

セルフスタディとは,協働的に自らの教師教育実践を探究し発展させることを目指して行われる実践研究の国際的な方法論です。本セミナーシリーズでは,日本においてセルフスタディをどのように受容し展開すべきかを,その歴史・思想と実際から検討していきます。

セミナー中の発表資料および開催報告はこちらのページより取得いただけます。▶第58回オンラインセミナー開催報告
当日の対応や参加上の注意点などはこちらをご確認いただけますと幸いです。▶注意事項(お名前変更等)と緊急時対応
セミナー後、アンケートにご協力ください:アンケートフォーム


【日時】 2020年12月6日(日)15:00-16:30(申込締切:12月5日18時
【会場】 オンライン会議 Zoomを使用します
【演題】 「教師教育者のためのセルフスタディー研究の歴史・思想から実際までー(2)
【展開】 帯企画:
海外セルフスタディ研究の紹介①(佐々木弘記先生)
セルフスタディ事例紹介②(山内敏男先生・大西慎也先生)
指定討論:
佐々木弘記先生(中国学園大学)
木原成一郎先生・岩田昌太郎先生(広島大学)
【主催】 広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)
【共催】 『セルフスタディをどのように行うか-教師教育者による研究と専門性開発のために-』出版準備グループ(編者・齋藤眞宏・大坂遊・渡邉巧・草原和博)・科研_若手研究「駆け出し社会科教師の専門性開発研究:「理論的根拠」の形成支援に注目して」(研究代表者:大坂遊_19K14221)・科研_基盤研究(C)「先生の先生」をいかにして育てるか-教師教育者の専門性開発-」(研究代表者:草原和博_18K02669)
【申込】 事前申し込みは,2020年12月5日18時を締め切りとします。
申し込みは終了いたしました。ありがとうございました。
*参加費無料
【言語】 日本語(Japanese)

 

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