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【2019.4.24】第19回定例セミナー「アクションリサーチの理論と実際ーなぜ、どのように、自らの実践(action)を研究(research)するかー」を開催しました

公開日:2019年05月09日 カテゴリー:開催報告

[第19回定例セミナー:集合写真]

 

広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、教育の専門家ユニットの教育研究者クラスタに関連し、2019年4月24日(水)に第19回定例セミナーを開催しました。

本セミナーでは、EVRIメンバーの金助教(社会認識教育学講座)と大学院生らが、共同で実施したアクションリサーチを事例に「アクションリサーチの理論と実際-なぜ、どのように,自らの実践(action)を研究(research)するか-」というテーマで発表されました。


第1部:アクションリサーチの理論

第1部は、金先生による「教師のActionとはなにか、それをResearchするとはなにか、Reflectionとの違いはなにか」といった問いかけから始まり、参加者の方々はアクションリサーチの定義について話し合いました。その後、アクションリサーチの理論について説明があり、授業開発・改善への問題解決は目的ではなくプロセスであり、その根本には教科教育学の潜在力を発揮するという哲学が存在しているという立場を述べられました。


第2部:アクションリサーチの実際

第2部は、批判的パトリオティズムを題材としたアクションリサーチを行った社会認識教育学講座の3名の院生が「授業デザインと洗練のナラティブやそのなかでの生徒の学び」について発表してくださいました。久保美奈さん(M2)は「授業開発のプロセス」、青本和樹さん(M2)は「子どもの学びの分析」、篠田裕文さん(M2)は「子どもの学びの分析結果」について、みなさん満員の会場の雰囲気に飲み込まれることなく、堂々と発表されていました。

 


討論者の木下博義准教授(教職開発講座)は、この発表が「アクションリサーチの1つのモデルになる」と評価した上で、授業改善を目的とするものや仮説を立てるものなど別のあり方も提言されました。その後の質疑応答では、アクションリサーチの捉え方が教科や専門立場で相違がみられることが浮き彫りになり、分析対象の範囲や研究の問いの立て方などについて白熱した議論になりました。

 


今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。

詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.49】

EVRI Letter no.49のサムネイル


教育学研究科HPにも掲載されています

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