【2019.3.28】第18回定例セミナー「カンボジア王国における特別支援教育の現状と展望」を開催しました
[定例セミナーNo.18 集合写真]
広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、学習空間ユニットのインクルーシブ研究クラスタに関連して、2019年3月28日(木)に第18回定例セミナー「カンボジア王国における特別支援教育の現状と展望」を開催しました。
講演題目「カンボジア王国における特別支援教育の現状と展望」
[主催] 広島大学大学院国際協力研究科(IDEC) [共催] 広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)間々田先生からは、①カンボジアの教育制度の一般的な特徴、②カンボジアの特別支援教育の現状、③カンボジアの特別支援教育の歴史と課題、の3本柱で語っていただきました。
間々田先生によると、「特別支援教育」という考え方が世界的潮流の中で、カンボジアは依然として「特殊教育」であり、合理的配慮への意識が低い状態だといいます。特別支援教育を担うスタッフは量的質的にも不足しており、教員養成でも特別支援教育に関する講義はほとんどありません。特別支援教育の現状として、少数ながらも実践校は存在するものの、実態が不透明で、かつ質が極めて低いと評価されます。間々田先生は調査を通して実態把握を努めつつ研究者養成も進めており、今後は教育省と協力して学校教育と教員養成の改革を推進したいと決意を述べられました。
質疑応答では、参加した留学生からカンボジアの実情について質問がありました。間々田先生は黎明期のカンボジアのために世界の知見を教えてほしい、と未来を担う若手研究者に願いを伝えました。
詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.48】
教育学研究科HPにも掲載されています