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【2019.2.28】「広島大学・ダルマプルサダ大学 大学間交流キックオフミーティング」を開催しました

公開日:2019年03月05日 カテゴリー:開催報告

[集合写真]

広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は,広島大学の海外研究交流拠点(HUGLI:HiroshimaUniversity GlobalLearning Institute)の開発と活性化に努めています。本活動の一環で,広島大学はインドネシアのダルマプルサダ大学と教育・研究交流を行ってきました。そこで,本年度の交流の成果を振り返り,今後の展望を議論するために、2019年2月28日(木)に「広島大学・ダルマプルサダ大学 大学間交流キックオフミーティング」を開催いたしました。


本ミーティングは、草原和博教授(EVRI拠点リーダー・教育学研究科副研究科長)による趣旨説明と丸山恭司副学長(国際交流担当)による広島大学とダルマプルサダ大学との交流の経緯に関する説明から始まりました。

宇田直史 氏 ダルマプルサダ大学 第一副学長補佐 「支援の経緯と枠組み」

ダルマプルサダ大学の宇田直史第一副学長補佐から,日本語教育を中心とした今回の交流に至る経緯と枠組みについて説明が行われました。その中で、”もっと日本語や日本語の教え方について勉強したい”というダルマプルサダ大学の先生方の声をお伝えいただきました。そして、そういった先生方の前向きな姿勢をサポートできるような取り組みを今後も行っていきたいというご提案がありました。

迫田久美子 氏 広島大学 副理事 「日本語学科の新カリキュラム開発支援」

本学の迫田久美子副理事からダルマプルサダ大学・日本語学科の新カリキュラム開発の方針と今後の展望が述べられました。カリキュラム・シラバス作成の方針として、「育成すべき人材像」や「日本語運用能力の養成」、「幅広い分野からの学び」をご提案されていました。また、ダルマプルサダ大学の日本語教員の方々へ、日本語の”知識としての理解”を促すだけでなく、それを”使える”ようにさせる指導ができるようになって欲しいとのご提言がありました。

草原和博教授 広島大学大学院教育学研究科 「HUGLIへの教員派遣の実績報告」

草原和博教授から、HUGLI(HiroshimaUniversity GlobalLearning Institute)プロジェクトにおける教員派遣実績報告がなされました。これまで、志のある多領域の専門家を派遣することができたこと、そして、日本とインドネシアの架け橋がこの研究科でありたいという願いを述べられました。

永田良太教授・川口隆行准教授 広島大学大学院教育学研究科 「取り組みの成果と課題」

その後,本年度のHUGLI事業としてダルマプルサダ大学に派遣された永田良太教授(日本語教育学講座)と川口隆行准教授(国語文化教育学講座)から,それぞれの活動報告と成果および今後に向けての提言が行われました。特に、ダルマプルサダ大学の日本語教師の方々に対し、日本語学習経験は多いが日本語指導について学んだ経験は少ないことを課題として、指導法や授業改善の方法について学ぶ機会を提供していくべきであるという振り返りがありました。そして、日本語はもちろんのこと、日本社会や日本文化といった「文化領域」についても授業研究や教材開発を切り口に中長期的で継続的な支援を行う必要性について熱弁いただきました。

 

全ての発表後に行われた全体ディスカッションでは,今後の派遣のあり方や教育支援の内容について議論が深められました。様々な教科の専門家がいる広島大学の特徴を生かした派遣及び支援の体制や、教員だけでなく事務職員派遣の可能性についても議論されました。そして最後に,日本インドネシア協会副会長の塩尻孝二郎様に総括していただきました。

 

本ミーティングによって得られた多くの成果をもとに,広島大学とダルマプルサダ大学の交流が今後さらに深まることが期待されます。
また、これからもEVRIはHUGLIの発展に尽力していきます。

なお、ミーティングの前には研究科長への表敬訪問と、HUGLIプロジェクトに協力してきた先生方とのランチ会が開催されました。派遣活動以来、久しぶりにお会いする方も多く、思い出話に花がさいていました。


詳細はレターをご覧ください。
【HUGLIレターNo.41】


広島大学のHPにも掲載されています

教育学研究科HPにも掲載されています

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