第16回定例セミナー「つくり手の言葉から工芸を考える」を開催しました
[定例セミナーNo.16 集合写真]
広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は,学習空間研究ユニット及びカリキュラム研究ユニットに関連して、2019年2月1日(金)に定例セミナーNo.16「つくり手の言葉から工芸を考える」を開催しました。
本セミナーでは、東京国立近代美術館工芸課長の唐澤昌宏先生をお招きし、つくり手(工芸家・創造者)の言葉を通して、とくに工芸の立ち 位置から創作や表現に関わる活動と教育(鑑賞)についてお話しいただき、創造者と鑑賞者、さらには美術館との連携を考えました。
講演「つくり手の言葉から工芸を考える」
[主催] 科学研究費_基盤研究(C)「陶磁器における銀泥・金・プラチナ・ 色絵具顔料を用いた装飾表現の研究」(研究代表者_井戸川豊)[共催] 広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)
まず,陶磁,ガラス,漆工,木工,竹工,染織など、近現代の工芸作品に関わる多くの展覧会の企画運営に携わってきた経験を踏まえ、つくり手(工芸家・創造者)の言葉を通して、工芸の立ち位置から創作や表現に関わる活動と教育(鑑賞)についてご講話いただきました。
また、文化行政を担う国の諮問委員としての立場から、グローバルな視点で日本の工芸についてお話しいただきました。特に“「Craft」ではなく「工芸」から「KOGEI」へ”、“「伝統」と「伝承」の共通点と相違点”などの難しいテーマに関しても、事例を挙げながら分かりやすく解説いただきました。
セミナーには、本学の学生や教員以外に、学外からも高校・大学の教員,工芸作家,美術館学芸員など、つくり手の方から作品を広めていく方、つくり手を育てる方や教育として伝える方といった様々な立場の方が聴講にお越しくださいました。セミナー終了後も熱心に質問をしている姿がみられ,終始有意義な場となりました。
今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。
詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.43】
教育学研究科HPにも掲載されています