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第9回定例セミナー「スウェーデンにおける情報・文化へのアクセスを保障する空間の構築」を開催しました

公開日:2018年08月24日 カテゴリー:開催報告

広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、2018年7月25日に第9回定例セミナーを開催いたしました。「学習空間」研究ユニットでは、多様なバックグランドの学習者に開かれた学習空間の構築をめざしています。本研究に関連して、スウェーデン・エレブルー市で図書館教育・読書教育の実務に携わるNanna Elin Ingrid Petersson先生(公立図書館司書)、Maja Olivia Edberg先生(学校司書)をお招きし、「スウェーデンにおける情報・文化へのアクセスを保障する空間の構築」の題目でご講演いただきました。

 

 

講演「スウェーデンにおける情報・文化へのアクセスを保障する空間の構築 Developing spaces for better access to information & culture in Sweden」


 

その人がその人らしくいきる社会を実現するために図書館がなすべきこと ― 山元隆春(カリキュラム研究ユニット・IB教育クラスター)より


本講演では、スウェーデンにおける教育と図書館サーヴィスの実際について、多くの映像をもとに要点を押さえながらも軽妙なお話をいただきました。一人ひとりが市民として平等に表現することのできる、インクルーシブな社会で学校や図書館の果たしている役割や、その人がその人らしくいきる社会を実現するために図書館がなすべきことを、印象深く学びました。

講演前にお二人を公立図書館や学校図書館を案内した折に「日本の図書館には日本語を母語としていない人への本はどれぐらいあるの?」という質問を幾度もいただきました。それが、その人がその人らしくいきることを支えるための重要な問いだったということに、講演を聴きながら思い至りました。「楽しみのために読む文学がリテラシーを支えるのです」というMaja先生の明瞭な言葉が耳に残っています。

講演後には、日本のマンガやアニメの熱烈なファンであるお二人のため、EVRIスタッフが考案した「マンガ飯」を皆で堪能しました。主に英語で会話しながらの夕食でしたが、ことマンガの話題になるとかなりの頻度で日本語を流ちょうに使いこなすお二人との出会いに、深く感謝します。

 

 

講演の詳細は、EVRIの活動報告書(EVRI Letter)をご覧ください。
(画像をクリックするとPDFが開きます)

【確定】EVRIレターno.27第9回定例セミナーのサムネイル

 

 

リンク(クリックするとリンクが開きます)


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