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2021年8月4日更新


0. Introduction
はじめに

 広島大学は「世界とつながる大学」として,国際的なネットワーク構築を進めています。その一環として、中国の長春大学と2017年に大学間交流協定を締結、2019年に長春大学内に「広島大学-長春大学特別支援教育研究センター」を設置し、特別支援教育の分野を中心に両大学の交流を深めてきました。
長春大学は、幼児教育の分野で海外の大学と提携して3か年の専科プログラムを立ち上げるという構想のもと、広島大学に協力を依頼しました。広島大学は、長春大学からの受託事業としての教育プログラムを設置する契約を結び、2020年10月より、幼児教育専攻高等職業(専科)共同教育プログラムを開始しました。広島大学と長春大学の教育交流がさらに活性化することが期待されます。本プログラムについて、広島大学では教育ヴィジョン研究センター(EVRI)が中心となって進めることとなりました。

 

1. Programプログラム概要

 本プログラムでは、長春大学の幼児教育専攻課程において、広島大学が教育課程全体の3分の1の授業を担当します。3年間の教育課程で、1年次には主に日本語の授業、2・3年次前期にかけて教育学や幼児教育学、特別支援教育の授業を行い、3年次後期に広島大学への留学(選抜有り)の機会を提供します。各分野で専門性の高い教員がすべて日本語で授業を実施することも本プログラムの特色の1つです。広島大学側による授業が3年次まで継続的に開講されることで、最先端の研究成果に基づく専門的な知識・能力を連続的に学び、現代の幼児教育のニーズに対応できる人材を育成します。

図 広島大学の担当科目概要


2. Activities & Outputs(活動と成果)

【準備期】

プログラムの実施にあたり、2度の視察を行いました。また、2020年4月より関係者間で定期的に会議を執り行い、準備を進めて参りました。

■ 第1次予備調査(2018年7月)(クリックすると開きます)

■ 第1次予備調査(2018年7月)

草原和博教授(EVRIセンター長/社会認識教育学講座)、丸山恭司教授(教育学講座)、朝倉淳元教授(初等カリキュラム開発講座)らが長春大学を訪問しました。プログラム策定に向け、関係者間で協議を行いました。また、講義室などの大学施設、及び広島大学の教員が滞在する宿泊施設を視察しました。


■ 第2次予備調査(2019年3月)(クリックすると開きます)

■ 第2次予備調査(2019年3月)

今川真治教授、七木田敦教授らが現地を訪問しました。副学長への表敬訪問では、本プログラムへの期待などを伺い、カリキュラム編成上の課題を共有しました。また、長春大学の講義室などの施設を確認したり、実習先の幼稚園を見学したりと、授業の実施への具体的なイメージを固めました。

活動報告書はこちら(PDF)


■ 事前調査・交渉期間(2020年4月~9月)(クリックすると開きます)

■ 事前調整・交渉期間(2020年4月~9月)

2020年4月から9月まで、学内での関係者会議及び長春大学との会議を繰り返し、プログラム1年目の開講に向けて準備をして参りました。


【開講】

(1)2020年度入学生向け教育プログラムの提供開始

1年次第一学期開講授業(クリックすると開きます)
■1年次第一学期開講授業「総合日本語」

内容 総合日本語は、日本語を学習し始める学生が、日本語の基礎的な語彙・文法の教授、シャドーイング練習を通じて、日本語の「聴く力」「話す力」を身につけ、実生活の様々な場面で応用できるようになる授業です。

開講時間 総合日本語は、1年次前期(9月~12月)に開講しました。2020年9月より開講予定としていた本プログラムですが、新型コロナウイルスの影響によって、10月開講に延期となりました。

授業実態 新型コロナウイルスの影響で、授業方式が対面授業からオンライン授業に変更されました。授業担当教員の柳本大地先生が中国のLMS(DingTalk)とオンライン会議サービス(VooV)を通じ、日本語教材『つなぐにほんご 初級1』と自作のパワーポイントを用いて長春大学の6名のTAと連携しながら授業を行いました。

授業の様子


1年次第二学期開講授業(クリックすると開きます)
■1年次第二学期開講授業「実用日本語」

内容 実用日本語は、1年次前期開講授業「総合日本語」を習得した学生が、さらにステップアップして、より実生活で役に立つ日本語を身につける授業です。自分を含め人や場所を紹介する「伝える力」をはじめ、人の意思や感情を「受けとる力」「理解する力」を育みます。

開講時間 実用日本語は、1年次後期(3月)に開講します。本年度は、新型コロナウイルスの影響によって、オンラインでの実施となりました。

授業実態 新型コロナウイルスの影響で、授業方式が対面授業からオンライン授業に変更されました。授業担当教員の小宮山道夫先生が中国のLMS(DingTalk)とオンライン会議サービス(VooV)を通じ、日本語教材『つなぐにほんご 初級1』と自作のパワーポイントを用いて長春大学のTAと連携しながら授業を行いました。

授業の様子


■1年次第二学期開講授業「日本の教育事情」

内容 日本の教育事情は、日本の教育を批評する上での論点を、学習者の生活や興味、社会的関心を通して理解することを目的とした授業です。日本の教育事情の理解だけでなく、「中国の教育事情の特色を捉える認識論的な枠組みを構築すること」「教育のあり方について主体的に論じ、意見を表明する姿勢をもつこと」「教育に関する基礎的な概念・用語に習熟すること」を目指します。

開講時間 日本の教育事情は、1年次後期(3月)に開講します。本年度は、新型コロナウイルスの影響によって、オンラインでの実施となりました。

授業実態 新型コロナウイルスの影響で、授業方式が対面授業からオンライン授業に変更されました。授業担当教員の草原和博先生、松田充先生、杉田浩崇先生が中国のLMS(DingTalk)とオンライン会議サービス(VooV)を通じ、自作の教材を用いて長春大学の3名のTAと連携しながら授業を行いました。

授業の様子


2年次第三学期開講授業(クリックすると開きます)
■2年次第三学期開講授業「日本地理、歴史及び社会」

内容 日本地理、歴史及び社会は、日本の地理・歴史と社会を、中国の地理・歴史を新たな視点から考えることができる特定のテーマに限定して理解することを目的とします。直接的には日本の地理・歴史と社会の理解をめざしますが、副次的には、本課程の学修を通して、①日本と中国とのつながりや関係について多面的・多角的な認識をもつこと、②日本の社会的課題について主体的に論じ、意見を表明しようとする姿勢をもつこと、③日本の時事問題を理解する上で必要な基礎的な概念・用語(日本語)に習熟すること、を目指しています。

開講時間 日本地理、歴史及び社会は、2年次前期(9月~12月)に開講します。本年度は,新型コロナウイルスの影響によって、オンラインでの実施となりました。

授業実態 新型コロナウイルスの影響で、授業方式が対面授業からオンライン授業に変更されました。授業担当教員の大坂遊先生、久保美奈先生、小野創太先生が中国のLMS(DingTalk)とオンライン会議サービス(VooV)を通じ、自作の教材を用いて長春大学の3名のTAと連携しながら授業を行います。

授業の様子


■2年次第三学期開講授業「乳幼児の心理と発達」

内容 乳幼児の心理と発達は、乳幼児期における子どもの発達の諸相を理解し、人が人間として生きていくための基本的態度や規範を身に付ける時期である乳幼児期に、何を育てることが必要かを考えます。具体的には、乳幼児期の身体成長と運動発達、感覚器系の発達、言語の発達、思考や認知の発達、社会性の発達などの各領域における基礎的な知識の習得を基礎とし、乳幼児期の発達が、その後の生涯発達においてどのように影響を及ぼすかを理解することを目指します。

開講時間 乳幼児の心理と発達は、2年次前期(9月~12月)に開講します。本年度は、新型コロナウイルスの影響によって、オンラインでの実施となりました。

授業実態 新型コロナウイルスの影響で,授業方式が対面授業からオンライン授業に変更されました。授業担当教員の今川真治先生、権田あずさ先生が中国のLMS(DingTalk)とオンライン会議サービス(VooV)を通じ、自作の教材を用いて長春大学の3名のTAと連携しながら授業を行います。

授業の様子


■2年次第三学期開講授業「幼児教育学概論」

内容 幼児教育学概論は、日本の幼児教育に関する基礎的理解を深め、その独自性と意義を学びます。具体的には、①幼児教育の基本的な概念や理論を理解する、②幼児教育の意義について多角的な視点で考察する、③小学校以降の学校教育との相違点、接続について理解する、を目的としています。

開講時間 幼児教育学概論は、2年次前期(9月~12月)に開講します。本年度は、新型コロナウイルスの影響によって、オンラインでの実施となりました。

授業実態 新型コロナウイルスの影響で、授業方式が対面授業からオンライン授業に変更されました。授業担当教員の七木田敦先生が中国のLMS(DingTalk)とオンライン会議サービス(VooV)を通じ、自作の教材を用いて広島大学1名と長春大学2名のTAと連携しながら授業を行います。

授業の様子


■2年次第三学期開講授業「幼児教育の内容(人間関係)」

内容 幼児教育の内容(人間関係)は、幼児教育の内容としての「人間関係」に関する基本的な知識と方法を学び、乳幼児が人とかかわる力を育くんでいくための保育実践について理解することを目的とします。具体的には、幼児が幼稚園生活を楽しみ自分の力で行動することの充実感を味わうこと、身近な人と親しみかかわりを深め一緒に過ごす楽しさや信頼感をもつこと、生活に必要な習慣やルールを意識すること、などをねらいとした幼児教育の知識や方法について取り上げ考察します。

開講時間 幼児教育の内容(人間関係)は、2年次前期(9月~12月)に開講します。本年度は、新型コロナウイルスの影響によって,オンラインでの実施となりました。

授業実態 新型コロナウイルスの影響で,授業方式が対面授業からオンライン授業に変更されました。授業担当教員の佐藤智恵先生、大野歩先生が中国のLMS(DingTalk)とオンライン会議サービス(VooV)を通じ、『幼稚園教育要領』文部科学省、『保育所保育指針』厚生労働省、『認定こども園教育・保育要領』内閣府を用いて長春大学の3名のTAと連携しながら授業を行います。

授業の様子

 

(2)2021年度入学生向け教育プログラムの提供開始

1年次第一学期開講授業(クリックすると開きます)
■1年次第一学期開講授業「総合日本語」

内容 総合日本語は、日本語を学習し始める学生が、日本語の基礎的な語彙・文法の教授、シャドーイング練習を通じて、日本語の「聴く力」「話す力」を身につけ、実生活の様々な場面で応用できるようになる授業です。

開講時間 総合日本語は、1年次前期(9月~12月)に開講します。新型コロナウイルスの影響によって、オンラインでの実施となりました。

授業実態 新型コロナウイルスの影響で、授業方式が対面授業からオンライン授業に変更されました。授業担当教員の名塩 征史先生が中国のLMS(DingTalk)とオンライン会議サービス(VooV)を通じ、日本語教材『つなぐにほんご 初級1』と自作のパワーポイントをを用いて長春大学のTAと連携しながら授業を行います。

授業の様子



今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。


 

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