【2019.11.13】第30回定例セミナー「学びにおける対話とは何か〜対話を生み出す学習環境づくりに向けて〜」を開催しました
[第30回定例セミナー:集合写真]
広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 」は,2019年11月13日(水)に学習空間研究ユニット・知識創生クラスタに関連して,哲学プラクティショナーであり,「カフェフィロ」の副代表を務める松川えり先生をお招きし,第30回定例セミナー「学びにおける対話とは何か〜対話を生み出す学習環境づくりに向けて〜」を開催しました。
趣旨
今日,初等教育から高等教育までのそれぞれの教育の場において,専門分野などの立場を超えた対話的な学びが求められています。そこで本セミナーでは,哲学分野での取り組みを参考として,学びにおける対話について議論を深める場を設けることとしました。
講演 松川 えり 先生(哲学プラクティショナー,「カフェフィロ」副代表)
まず,松川えり先生より,哲学対話の特徴や意義,円滑な対話を生み出すための環境をデザインする手法についてご講演を頂きました。これまでに,カフェ,福祉施設,病院,学校などで哲学カフェや対話セミナーのファシリテーターを務めてこられたご経験を踏まえて,小道具や声掛けを通して参加者を対話に誘う工夫,問いの選び方,対話の終わり方など具体的な知見をご紹介頂きました。
ワークショップ
次に,ワークショップとして,自他の意見の共通点と相違点を見出す哲学対話を行い,自身の意見が依拠している価値観を浮き彫りにしたり,問いそのものをも問い直したりする体験をしました。
WSの様子です。皆様、とても良い表情で対話をされていました。
本セミナーを通して,学部生・院生,学校教員,大学教員,企業にお勤めの方など多様な参加者が,それぞれの立場を超えて共に対話に取り組み,またその関係を省察していくことの重要性が共有されました。
今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。
*詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.63】
教育学研究科HPにも掲載されています
*第30回定例セミナーの告知ポスターはコチラです。
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