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広島大学教育ヴィジョン研究センター 教育研究推進員(2023年6月〜2023年9月)、研究員(2023年10月~2024年3月)

小野創太
Sota ONO

専門は,社会科教育,歴史教育です。研究者・実践者との協働授業開発にも関心があります。研究テーマは,社会科教育における「困難な歴史」の取り扱い方になります。子どもが歴史を学ぶ際,自らの歴史認識や価値観に直結するのは,特に,過去の帝国主義政策や植民地支配をめぐる歴史が授業内容となるときだと考えています。ですが,子どもが自身の歴史認識や価値観を見つめ直し,異なる歴史認識を持つ他者との対話を果たすために,授業を構想・実践することは容易ではなく,「困難」なことになります。歴史をただ知識として,時系列的に教えることで果たされることではないからです。この「困難」さを乗り越えるための歴史教育論,実践論とは何かを追求しています。同時に,実践論を教室で具現化するために,実践者との協働を進めています。
EVRIでは,租税教育を担う教員の養成プロジェクトに従事させていただきました。ブラウンバッグランチョンの企画・運営も行っています。今後,様々な企画にも携わらせていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

研究業績Research Results

小野創太(2023)「「困難な歴史」を探究する歴史教育デザイン研究:批判的歴史認識を構築し続ける主体への変革」広島大学大学院人間社会科学研究科博士論文.
小野創太(2023)「生徒はどのように歴史的ナラティブを構築するか:生徒による多元的な歴史解釈の支援に向けて」『日本教科教育学会誌』46(2),61-74.
小野創太(2021)「「困難な歴史(Difficult History)」をどのように探究すべきか:「批判的社会文化的アプローチ」による歴史授業デザインの変革」『社会科研究』95,25-36.
金鍾成,小野創太(2022)「「困難な歴史」の教育的価値の探究」『広島大学大学院人間社会科学研究科紀要 教育学研究』3,52-60.
奥村尚,小野創太(2022)「指導経験がない科目の理論的根拠はどのように,なぜ発達するか:公民科「倫理」のカリキュラムデザインを事例に」『社会系教科教育学研究』34,71-80.

研究テーマ・研究関心Research Concern

社会科教育,歴史教育,困難な歴史,授業開発

関連するWEBサイトRelated Website

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