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広島大学教育ヴィジョン研究センター 教育研究推進員

宮本勇一
Yuichi Miyamoto

専門はドイツ教授学特にカリキュラム論で、「学校は何をこそ子どもに教えなければならないのか」という、教育課程の編成原理に関する様々な言説を、ドイツの歴史の中から発掘しています。時代によって言語が人間の根本だ!となったり、体操や芸術が根幹だ!とされたり、さらには天文学と自然地理こそが何よりも大切だと言われる時代もありました。そうした様々な根拠づけの歴史を探りながら、今日の教育課程の編成にはどんな特質や課題があるのか、という現代のカリキュラム論の新たな像を探っています。
Research interest: Curriculum, Bildung, and educational reform are the primary matters of concern. Dissertation dealt Humboldt's Bildung theory and his educational reform (2020).
Lesson Study and International Curriculum Studies are my current target to explore.

研究業績Research Results

【個人研究:執筆論文-以下にリンクがあります】
You will be able to find Link to research gate and research map where you would find English version.
①宮本勇一(2020)「フンボルトによる教育改革の構想と展開―学術委員会の設立と審議に光を当てて―」日本カリキュラム学会『カリキュラム研究』第29号、1-13頁〔査読有〕
②宮本勇一(2020)「学問と人間形成の関係をめぐる陶冶理論的教授学再考」広島大学大学院教育学研究科編『広島大学大学院教育学研究科紀要. 第三部, 教育人間科学関連領域 』第68巻 91 - 100頁
③宮本勇一(2018)「フンボルトの教員研修制度に関する改革構想とその展開 ―クジオンツェクのイヴェルドン派遣に光を当てて― 」広島大学大学院教育学研究科編『広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部 教育人間科学関連領域』 第67巻 127 - 136頁
④宮本勇一(2018)「フンボルトの一般陶冶論の教授学的再構成―「学問的な見方」の固有性と相互関連性に着目して― 」『教育方法学研究』第43巻83-94頁〔査読有〕
⑤宮本勇一(2017)「PISA後ドイツのカリキュラム改革におけるフンボルト受容に関する研究 」広島大学大学院教育学研究科編『広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部 教育人間科学関連領域』第66巻、107 - 116頁
⑥宮本勇一(2017)「教育課程改革に対するフンボルトの陶冶理論の今日的意義―ベンナーのフンボルト研究を手がかりに― 」中国四国教育学会編『教育学研究ジャーナル』第12巻 23 - 32 頁〔査読有〕

【共同研究】
深澤広明, 宮本勇一, 安藤和久, 櫻井瀬里奈, 二宮諒, 藤原由佳(2020)「戦後教育実践における「観」の形成と「見方・考え方」 中国四国教育学会編『教育学研究紀要』 第65巻 55 - 65頁
深澤広明, 八木秀文, 吉田成章, 松尾奈美, 松田充, 佐藤雄一郎, 小山美香, 早川知宏, 廣中真由美, 宮本勇一(2016)「教科書は子どもたちにどのような学習を求めているか : 平成26年度検定済み小学校教科書の分析を中心に 」中国四国教育学会編『教育学研究紀要』 第61巻 84 - 94頁



研究テーマ・研究関心Research Concern

ドイツ教授学 カリキュラム編成原理論 フンボルト 陶冶理論/人間形成論 授業研究 科学・学問論
Keywords: German Didaktik, Curricular principles, Wilhelm von Humboldt(1776-1835), Bildung, Lesson Study, Wissenschaft (≠Science)
最近以下のテーマについて研究を進めて・進めようと思っています。
・一般教授学と教科教授学 (allgemeine Didaktik and Fachdidaktik)
 個人的な悩みから始まっています。カリキュラムの全体像については歴史の中に探究してきました、が、では国語の中で「ごんぎつね」の何を読ませることが大事なのか、について、研究知見とともにどれほど言えるか確かでない。教授学の地図に引かれてきたまっ直ぐで太い区分線-一般教授学と教科教授学-をどう書き換えるか考えています。

・ディシプリンベースのカリキュラム開発(Discipline-based Curriculum Development with several keywords like inquiry-based learning, authentic learning, anti-constructivism etc.)
 主に教育哲学の中で提起されつつある世界への導入・教えることへの再評価に強く賛意を示し、それを教授学がどのように引き受けられるかを探究しています。「ディシプリン」というほぼ忘れ去られた概念が焦点です。近年のドイツ教育学の知見に依拠しながら、専門ディシプリンへと導入しゆくカリキュラム開発を展望しています。また、アメリカの60-70年代カリキュラム論に見られるシュワブの議論にも目を広げています。

・「教育的瞬間」の探究―授業研究の教授学的探究―(Inquiry on the "Pedagogical Moment" as the target of Bildung-centered didactic reserach/ Bildungstheoretische Unterrichtsforschung)
 子どもの学びをたくさんの機材をもって見取ってきた教授学ですが、ドイツ教授学説史を紐解くとき、教師の「教え」と子どもの「学び」の両者の「関係」が、「ペダゴジカル:教育的」だと言えるのではないかと考えています。教えたからと言って学ぶわけではない、学んでいるからと言って教えているわけではない、両者の微妙な関係が微妙に噛み合う教育的瞬間への探究関心と方法論の確立を考えています。

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