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広島大学教育ヴィジョン研究センター 教育の専門家ユニット(研究者クラスタ)・准教授

川口広美
Hiromi Kawaguchi

 シティズンシップ教育や社会科教育を中心に、カリキュラムや教師教育の点から研究を進めてきました。国家など政策面で提供されるプログラム・カリキュラム・授業を紹介するのではなく、実際にどのように受容されているのか、その意味や課題を教師や学生・生徒・子どもの視点から明らかにするということを重視して研究を進めてきました。近年ではアメリカ・ノルウェー・フィリピンの社会科・シティズンシップ教育研究者との共同研究に積極的に取り組んでおり、海外の視点から日本の「当たり前」を見つめなおすと共に、日本の特質をアウトプットすることで教育研究の発展に寄与したいと考えています。EVRIは「教育の専門性」ユニットに所属しており、教師や教育研究者に求められている資質やそうした資質をどのように育成すべきか、といったことについて研究を進めています。今後は、グローバル化などの社会変容に対応した教師や教育研究者のあり方やその育成方法についても積極的に社会発信していきたいと思います。

研究業績Research Results

【著書】
・川口広美(2015)『海外研究誌に学ぶ「斬新な研究」」国内研究誌に学ぶ「意義ある研究」』,草原和博・溝口和宏・桑原敏典(編)『社会科教育学研究法ハンドブック』明治図書,pp.201-217,2015年10月.
・川口広美(2017)『イギリス中等学校のシティズンシップ教育―実践カリキュラム研究の立場から』風間書房,2017年7月.
・"川口広美(2019)社会科教育学研究者にとっての「実証的・経験的研究」とは何か、子どものシティズンシップ教育研究会『社会形成科社会科論―批判主義社会科の継承と革新―』風間書房,pp.64-78,2019年3月.

【論文】
・川口広美(2015)「社会科教育における理論研究の動向― 2014年度の社会科教育関係学会論文から―」『社会科教育研究』第125号,pp.96-107,2015年9月.(査読有り)
・川口広美(2016)「能動的シティズンシップをどのように評価するのかーイングランドのシティズンシップ教育の事例を手がかりに」,『教育目標評価学会紀要』第26号,pp.11-20,2016年12月.(査読あり)
・Hiromi Kawaguchi, Kazuhiro Kusahara and Masato Ogawa(2017)What Japanese High School Teachers Say About Social Studies, The Journal of Social Studies Education, 6,pp.97-112, 2017年3月.(査読なし)
・橋崎頼子・北山夕華・川口広美・南浦涼介(2017)日本の教員養成課程の学生のナショナル・シティズンシップに対する意識―日本とノルウェーの7大学における調査を通して,『国際理解教育』第23巻, pp.13-22.2017年7月.
・川口広美・城戸ナツミ・近藤秀樹・尾藤郁哉・高錦婷・福元正和・山口安司・兒玉泰輔・茂松郁弥・山本稜・吉川友則・神野幸隆・鈩悠介・池野範男(2018)「教科の構造に基づいた小学校社会科授業研究—知識の構造図と概念的枠組みを用いて—」『学校教育実践学研究』24巻,pp.83-92,2018年3月.
池野範男・石原光・高錦婷・福元正和・山口安司・城戸ナツミ・近藤秀樹・尾藤郁哉・兒玉泰輔・茂松郁弥・山本稜・吉川友則・鈩悠介・神野幸隆・川口広美(2018)「討議活動に着目した中学校社会科地理授業研究―社会認識と市民的資質の一体的な育成を目指して―」『日本体育大学大学院教育学研究科紀要』1巻,1&2号,pp.95-111,2018年3月.
・川口広美(2018)「社会科教育学は《政治的主体》をどのように論じてきたかー社会科教育学の本質・原理研究の議論の『枠組み』に注目してー」『教育目標・評価学会紀要』28巻,pp.29-38,2018年12月.
・岩田昌太郎・草原和博・川口広美(2018)「教師教育者の成長過程に関する質的研究―TAの経験はアイデンティティ形成にどのように影響を与えるか―」『日本教科教育学会誌』第41巻1号,pp.35-46.
・川口広美・城戸ナツミ・青本和樹・久保美奈・篠田裕文・竹下紘平(2019)「主体的な歴史的探究を促す日本史授業開発ー単元『摂関政治と院政』の場合ー」『学校教育実践学研究』25巻,pp.67-76,2019年3月.
・橋崎頼子・川口広美・北山夕華(2018)「多様性に向き合う教師育成のためにー寛容と公正の視点からみた教師教育者の取り組みー」『日本教育大学協会研究年報』37集,pp.135-147,2019年3月.

【雑誌】
・川口広美(2017)「目標から考える小中連携の重要性」『新学習指導要領とこれからの小学校社会科』東京書籍,pp.18-20,2017年11月.
・川口広美(2017)「考える技術を教える問題づくりと思考トレーニング 考える『問い』と問いを追求し続けられる『システム』を」『社会科教育』54巻 11号,pp.8-11,2017年11月.
・川口広美(2018)「『自分は何を重視して授業を作っているか?』からはじまる高校地歴科・公民科授業研究」『社会科教育』716巻,pp.98-101,2018年12月.
・草原和博・川口広美(2018)「〈世界の研究動向から考える〉社会科授業の理解に役立つ12のキー概念(第8回)-Substantive/Pedagogical Concept(本質的・方法的概念)-『思考する』歴史教育をどのように実現するか?思考のプロセスを可視化する」『社会科教育』第715号,pp.124-125,2018年11月.

【発表】
・川口広美「社会科教育学は 政治主体形成をめぐる課題にどのように応じてきたか?ー本質論に関する議論を中心にー」,教育目標・評価学会第28回大会,通常,日本語,金沢大学,2017年11月18日.
・山田秀和・大坂遊・川口広美・草原和博「教科教育学研究者のキャリアパスとアイデンティティ(3)欧州の研究者の比較研究」,教育ヴィジョン研究センター(EVRI)「教育の専門家」研究ユニット 研究拠点創成フォーラムNo.4 教育学研究者と教師教育者のアイデンティティ,通常,日本語,教育ヴィジョン研究センター,広島大学,2018年3月4日.
・川口広美・大坂遊・草原和博「社会科教育学研究者の教師教育と教育研究-現職教師はいかにして教師教育者になるのか-」,教育ヴィジョン研究センター(EVRI)「教育の専門家」研究ユニット 研究拠点創成フォーラムNo.4 教育学研究者と教師教育者のアイデンティティ,通常,日本語,教育ヴィジョン研究センター,広島大学,2018年3月4日.
・川口広美・堀田諭・後藤賢次郎・大坂遊・岡田了祐・川口広美・後藤賢次郎・斉藤仁一朗・堀田諭・南浦涼介・村井大介・渡邉巧「若手教師教育者の教育実践とその背景-大学院生はいかにして教師教育者になるのか-」,教育ヴィジョン研究センター(EVRI)「教育の専門家」研究ユニット 研究拠点創成フォーラムNo.4 教育学研究者と教師教育者の アイデンティティ,通常,日本語,教育ヴィジョン研究センター(EVRI),広島大学,2018年3月4日.
・草原和博・大坂遊・岡田了祐・後藤賢次郎・斉藤仁一朗・田口紘子・田中伸・堀田諭・南浦涼介・村井大介・山田秀和・渡邉巧・渡部竜也「私たちは如何にして社会科教育研究者になるのか 個人史・社会史からみた研究者の変革的成長の過程を手がかりにして」,全国社会科教育学会第66回研究大会,通常,日本語,全国社会科教育学会第66回大会実行委員会,広島大学,2017年10月29日.
・大坂遊・岡田了祐・斉藤仁一朗・村井大介・渡邉巧・堀田諭・後藤賢次郎・南浦涼介「社会科教育学で創出された知を教員養成の場へ如何に還元するか 若手研究者による挑戦」,全国社会科教育学会第66回大会,通常,日本語,全国社会科教育学会第66回大会実行委員会,広島大学,2017年10月28日.
・南浦涼介・川口広美・橋崎頼子・南浦涼介・川口広美・橋崎頼子・北山夕華「教師教育者は多様性をどのように扱っているのか―市民性教育を担える教師の育成のために」,言語文化教育学会第4回年次大会,通常,日本語,言語文化教育学会,立命館大学,2018年03月11日.
・川口広美・大坂遊・草原和博「教師から教師教育者への移行にみられる非連続と連続ー日本のベテラン教師教師教育者の事例研究ー」,教師教育者に関する国際シンポジウム 第1部 話題提供 事例2,武蔵大学,2018年12月8日.
・川口広美・橋崎頼子「社会的レリバンスの高いシティズンシップ教育カリキュラムの設計方略ー欧州評議会作成のリファレンス・フレームワークを事例としてー」,日本カリキュラム学会,通常,日本語,日本カリキュラム学会,北海道教育大学旭川校,2018年07月01日.
・山口安司・高錦婷・近藤秀樹・城戸ナツミ・尾藤郁也・福元正和・鈩悠介・川口広美「歴史教育で方法的概念を明示的に用いることの意義と課題ーイギリス歴史授業・カリキュラムを事例としてー」,全国社会科教育学会第67回全国研究大会,通常,日本語,全国社会科教育学会,山梨大学,2018年10月20日.
・城戸ナツミ・尾藤郁哉・福元正和・鈩悠介・近藤秀樹・高錦婷・山口安司・川口広美「イギリス歴史教育における方法的概念とその成立」,全国社会科教育学会第67回全国研究大会,通常,日本語, 全国社会科教育学会,山梨大学,2018年10月21日.
・Kim, J., Kusahara, K. Kawaguchi, H., & Komatsu, M. “Two students’ journeys of thinking about the notions of peace through the tragedy of Hiroshima: A comparative case study of the effect of students’ historical backgrounds on peace education”, Presentation to the 20th CiCea Conference, Warsaw, Poland, May, 2018.
・Jongsung Kim, Kazuhiro Kusahara, Hiromi Kawaguchi, and Mariko Komatsu, Beyond national context in peace education: Rethinking Hiroshima with multiple perspective, The 98th NCSS Conference, International Assembly, Chicago: USA, November 31, 2018.


【その他、報告書や翻訳等】
・草原和博・木下博義・松宮奈賀子・川合紀宗・三好美織・影山和也・川口広美・棚橋健治・山元隆春・間瀬茂夫・兼重昇・永田良太・岩田昌太郎・井戸川豊・吉田成章・森田愛子・桑山尚司・大坂遊・吉川友則(2018)「教育ヴィジョン研究センターの企画・運営戦略に関する研究(2)」『広島大学大学院教育学研究科共同研究プロジェクト報告書』16巻,pp.69-76,2018年3月.
・オードリー・オスラー,ヒュー・スターキー(著)藤原孝章・北山夕華・橋崎頼子・野崎志帆・小松真理子・岩坂泰子・岩坂二規・阿久沢麻理子・川口広美・南浦涼介(共訳)(2018)「教師と人権教育ー公正、多様性、グローバルな連帯のためにー」明石書店,『子どもの人権』,pp.146-158.
・岩田昌太郎・齊藤一彦・草原和博・川口広美(2019)「Becoming a Teacher Educator in Japan: 教師教育者の力量形成に資するワークショップ型研修の効果とself-studyの観点から」『広島大学大学院教育学研究科共同研究プロジェクト報告書』第17巻,17-26,2019年3月.

研究テーマ・研究関心Research Concern

シティズンシップ教育(社会科教育)
教師・カリキュラム研究
国際比較研究
教師・教育研究者の養成

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