【2020.02.26】第35回定例セミナー 「学校の「普通」はだれにとっての「普通」なのかー性的マイノリティを排除しない学校空間を目指してー」を開催しました
[第35回定例セミナー:会場の様子]
なお,本セミナーは,コロナウィルス感染拡大の防止に留意し,参加者には受付でマスクを配布するとともに,アルコールでの消毒を義務付けた上で実施しました。また進行中も健康状態には注意を払いました。
広島⼤学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は,2020年2⽉26⽇(⽔)に学習空間研究ユニットの活動に関連して,第35回定例セミナー「学校の「普通」はだれにとっての「普通」なのかー性的マイノリティを排除しない学校空間を⽬指してー」を開催しました。
3部構成で開催された本セミナー全体のファシリテーターは,白石さん(M2:体育科教育学)と村田さん(B4:社会科教育学)が担当しました。
第1部では,ワークショップとして「学校教育の「普通」を排除するもの」を櫻井さん(M1:教育学)と清末さん(M1:心理学)が担当しました。当事者の体験談を読み,学校教育の「普通」が排除するものについて議論しました。
第2部では,「LGBTQってなあに?」といった内容のレクチャーを高藤さん(D3:心理学)と董さん(M1:心理学)が担当しました。性の多様性に関する基礎知識や学校教育の「普通」を⾒直すことの意義について,情報提供がなされました。
第3部では,グループワークとして、ホワイトボードシートを用いて「よりよい学校空間を創る」ことについて、参加者全体で検討していきました。各グループとも活発な議論がなされていました。
そして,質疑応答が行われ,セミナーを通して感じたことや性的マイノリティの生物学的視点からみた捉え方などが議論されました。最後に,司会を務めた村⽥さんが「学校には多様な⼈がいることを意識し,教育に携わる⼈が,⾃分にとっての「普通」がだれかを排除しているのではないかという可能性を考え続けることが重要なのではないでしょうか」と呼びかけました。
本セミナーを通して,様々な⽴場の参加者と共に,性的マイノリティを基軸としながら,学校の中にある「普通」を問い直し,⼦どもの多様性と⼤⼈の寛容性を探ることができました。EVRIでは,引き続き,提案されたセミナーの内容を踏まえて,多様な⼈とのつながりを創造できるように取り組んでまいります。
なお、本セミナーは岩田昌太郎先生(健康スポーツ科学講座)、川口広美先生(社会認識教育学講座)、森田愛子先生(心理学講座)、吉田成章先生(教育学講座)のサポートのもと、学生を中心に企画・運営されました。本セミナーの参加者は約60名に上り,テーマへの関⼼の⾼さも伺えました。
今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。
*詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.77】
教育学研究科HPにも掲載されています
*第35回定例セミナーの告知ポスターはコチラです。
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