【2019.8.1】第23回定例セミナー「教育研究の成果をいかに社会に還元するか〜事例紹介〜」を開催しました
[第23回定例セミナー:集合写真]
広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、2019年8月1日(木)に3ユニットで連携して、滋賀大学加納圭先生をお招きし、第23回定例セミナー「教育研究成果をいかに社会に還元するか~事例紹介~」を開催しました。
加納圭 先生(滋賀大学)「教育研究の成果をいかに社会に還元するか」
【はじめに】
大学を取り巻く状況が大きく変化する今日にあって、大学における教育研究をいかに持続的に展開させていくかが喫緊の課題となっています。本セミナーでは、教育学の教育研究の成果を、従来までの学術界、学校や教育政策へ発信するのみならず、さらに広く社会に普及し還元していくための仕組みをどのように創出していくかについてご講演いただきました。
【ご講演内容】
教育研究の成果を普及していく仕組みとして、エンドユーザーとして児童・生徒を想定し、営利型法人、非営利型法人、官公庁などとのコラボレーションを図りながら還元して行く方法が提案されました。例えば、企業のCSR活動と組んだり、ビジネスとして展開したりすることにより、研究成果をそのまま提示するのではなく、多くの人に手にとってもらえる工夫が必要となること、価格による価値付けが様々なユーザーへの普及につながること、などが事例とともに示されました。
研究内容の充実もさることながら、それをどのように伝えていくのか、その方法を考えることも一方で非常に大きなウエイトを占めていることについて認識を深めました。
【質疑応答】
質疑応答の時間には、コネクションやコラボレーションの具体的な方法や教育研究の成果を社会に還元する際の周囲の反応など、様々な質問があがりました。ご講演や質疑応答を通し、”今の自分はどれほど社会に研究成果を還元できているだろうか”、”どうすればより社会に還元できるだろうか”、”そもそも何を還元すべきだろうか…”など、自分ごとに置き換えて、社会への還元について考えるきっかけとなったのではないでしょうか。
今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。
*詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.54】
教育学研究科HPにも掲載されています
*第20回定例セミナーの告知ポスターはコチラです。