【2019.5.30】第22回定例セミナー「新しい教育実践研究を語り合おうー『J .ロックランに学ぶ教師教育とセルフスタディ:教師を教育する人のために』読書会ー」を開催しました
[第22回定例セミナー:集合写真]
広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、教育の専門家ユニットの教育学研究者クラスタと教師教育者クラスタに関連し、2019年5月30日(木)に第22回定例セミナー「新しい教師教育実践研究を語り合おう-『J.ロックランに学ぶ教師教育とセルフスタディ:教師を教育する人のために』読書会-」を開催しました。
本セミナーは、第20回定例セミナー「アイスランドの教師教育とセルフスタディ」(6月4日)の開催に先立ち、そもそもセルフスタディとは何なのか、教師教育にとってのセルフスタデイをどのように考えればよいのか、といった点について分担翻訳を行った本学の4名の先生を交えて語り合い、理解を深めることを目的として、EVRIでの初めての読書会として開催されました。
読書会
『J. ロックランに学ぶ教師教育とセルフスタディ:教師を教育する人のために』
【分担翻訳者】
川口 広美(社会認識教育学講座)
草原 和博(社会認識教育学講座)
渡邉 巧(初等カリキュラム開発講座)
岡村 美由規(教育人間科学専攻・博士課程後期)
Ⅰ.趣旨及び読書会の方法の説明:川口広美 准教授
まずはじめに、主催者の川口先生より本セミ
【目的について…】
本書には、近年注目されている「セルフスタディ」という
【本書について…】
本書の趣旨を理解してもらうために、監修者である武蔵大
次に、本読書会のスタイルである「Active Book Dialogue(ABD)」の紹介がありました。
ADBとは、1冊の本を分割して全員で分担して読み込ん
・担当した本の一部を読み込んで、要約して紙にまとめる
・壁に貼り出して、本の流れに沿って順にプレゼンする
・本全体について、気になったところや感想や意見を交わ
※ABDについては、https://heart-quake.com/
-
主催者の先生方が
準備をしてくださっている様子
- 川口先生より趣旨説明
-
本書の紹介
(写っている男性がロックラン先生)
- 真剣に耳を傾ける参加者
Ⅱ.読書会
本読書会は、(1)同じグループの人どうしで簡単な自己紹介、(2)練習のためのABD:本書「序」をみんなで読む、(3) ペアで担当する箇所の要約づくり、(4)要約を壁に貼り出し、みんなで閲覧し、付箋でフィードバ
(1)同じグループの人どうしで簡単な自己紹介
まず、グループ内での自己紹介では、所属や名前だけでなく、どのよ
(2)練習のためのABD:本書「序」をみんなで読む
次に、問題意識と本書の趣旨を理解してもらうため、みんなで「
- 自己紹介の様子
- 序章を読み込む様子
- 各自まとめた内容について共有しています
(3) ペアで担当する箇所の要約づくり、(4)要約を壁に貼り出し,みんなで閲覧し,付箋でフィードバ
いよいよ本番です。今回は、第1章「教えることを教えるとは」と第4章「教
内容をまとめ終えると、今度はボードに成果を貼り出して
(5)各パートごとに発表、(6)残り時間で疑問点や感想などを話し合う
残り時間で担当した章・節について発表し合いました。本当は全員でぐ
章全体の趣旨を理解した上で、ディスカッションをしながらロックランの主張を読み解きました。具体的には「教えること」と「教えることを教えること」の違い、教師教育者の専門性はいかにして成長するか、効果的なセルフスタディのあり方などについて、活発に意見を交わしました。
- 各自担当箇所を読み込む様子
- A4の紙にまとめいる様子
- ペアとのディスカッションの様子
- パネルにまとめを貼りながらディスカッションをしている様子
- 発表の様子
- 発表を聞く参加者たち
-
分担翻訳者である岡村さんの
発表の様子
- 分担翻訳者である渡邉先生がディスカッションをリードされました
最後に、草原先生に本読書会のまとめをいただきました。
「今日は20人もの人に集まって頂き、セルフスタディにつ
- 草原先生のまとめを聴きながら本日の学びを整理しています
- 草原先生によるまとめ
- 章ごとのまとめの一部です
こうして、予想を超える大勢の方に参加していただいた本読書会は終了いたしました。この読書会が広島大学の、日本のセルフスタディの発展に、そして教師教育、教育の発展につながることを期待します。
今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。
詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.52】
教育学研究科HPにも掲載されています。
*第22回定例セミナーの告知ポスターはコチラです。
告知HPはコチラ!