【2019.5.13】第21回定例セミナー「”The Role of Philosophy in Teacher Education”(教師教育における哲学の役割)」を開催しました
[第21回定例セミナー:集合写真]
広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、教育の専門家ユニットの教育学研究者クラスタと教師教育者クラスタに関連し、2019年5月13日(月)に第21回定例セミナーを開催しました。
本セミナーでは,コロンビア大学ティーチャーズカレッジのMegan Jane Laverty准教授をお招きして、「The Role of Philosophy in Teacher Education(教師教育における哲学の役割)」という題目でご講演いただきました。
講演「The Role of Philosophy in Teacher Education(教師教育における哲学の役割)」Megan Jane Laverty准教授(コロンビア大学)
まず、丸山恭司教授(教育学講座)より「教師教育を哲学的に考えることにどのような意味があるのか、Megan先生の考えを伺いつつ意見を交流したい」との趣旨説明がありました。
Megan先生からは,教育実践・教師教育実践において哲学を考えることの意味を、紀要雑誌Teachers College Record教育哲学特集号(近刊)に掲載予定の巻頭言を基に説明していただきました。特に、実践の効果を検証する際に経験的・実証的な方法論を用いる研究では見落とされがちな教員の努力に光を当てる必要性を説かれました。そして、特定の方法論をもたない哲学者がその役割を担うことの重要性を述べられました。
質疑応答では、普遍的な「good teaching」の明確な定義をすることの問題性、教師教育における哲学的トレーニングの必要性、哲学と教育哲学の違いなどについて議論になりました。Megan先生は、1つ1つの質問や意見に対して、丁寧にお答えいただきました。
講演会後は、軽食を囲んで交流会が催され、多様な学問を基にする多国籍の学生・大学教員が参加されました。そこには、立場の違う方同士が考えを伝え合う「哲学」の場が生まれました。
今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。
詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.51】
教育学研究科HPにも掲載されています
*第21回定例セミナーの告知ポスターはコチラです。
告知HP:http://evri.hiroshima-u.ac.jp/4743