【2019.2.16】研究拠点創成フォーラム(11)「国際バカロレア(IB)の理念を踏まえた教育実践から考えるこれからの理科授業と教員養成」を開催しました
[研究拠点創成フォーラムNo.11:集合写真]
広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は,カリキュラム研究ユニットのIB教育クラスタ及び教師教育クラスタに関連して、2019年2月16日(土)に研究拠点創成フォーラムNo.11「国際バカロレア(IB)の理念を踏まえた教育実践から考えるこれからの理科授業と教員養成」を開催しました。本セミナーでは、大学教員および現職教員の方々による4つの実践報告と、岡山理科大学の眞砂和典先生によるご講演を行いました。
主催:科研_基盤研究(A)「IBの理念を踏まえたカリキュラム・授業・評価の開発的研究」 (研究代表者:棚橋健治)、広島大学 教育ヴィジョン研究センター(EVRI)
共催:自然システム教育学講座・次世代科学教育プロジェクトセンター
後援:広島県教育委員会
第1部:実践報告
第1部では、大学およびIB教育を実践されている学校から以下の4つの実践報告がなされました。
実践報告1:広島大学大学院教育学研究科(浦田 拓弥さん・三好 美織先生)
”DP化学の授業観察から考えるIB授業の特色”に関する報告
実践報告2:広島県立叡智学園中学校・高等学校(徳田 敬先生・高橋 裕先生)
”MYPの考え方を取り入れた広島叡智学園における中学校理科カリキュラム作成”に関する報告
実践報告3:福山市立福山中・高等学校(小林 淳先生)
”DP化学のシラバスを参考とした高校化学における授業実践”に関する報告
実践報告4:広島大学附属中・高等学校(梶山 耕成先生)
”DP物理の英語テキストを活用した高校物理の授業実践”に関する報告
また、参加者からの質疑に対する登壇社の方々の応答と合わせて,コメンテーターであるIB実践校の先生方から,学習環境のつくり方や評価活動などについて,日々の実践を踏まえた助言をいただきました。会場からは大変多くの質問や意見が投げかけられ、IB教育を実践している人、実践しようとしている人、研究している人、興味がある人など、様々な立場の方々によるアツい議論が繰り広げられました。
第2部:講演「IB教員養成の目指すところ〜理念と実践〜」眞砂和典先生(岡山理科大学)
第2部では,岡山理科大学・グローバル教育センターの眞砂和典先生にご講話いただきました。
生徒に未来を創り出す力を育むことこそがこれからの教育の役割であること,そのために未知の課題に共同して挑戦し今の自分を超えることにつながる学習活動が必要となること,教師自身も探究し,学び,省察し,発想を豊かに教育活動に取り組んで行く必要があることを,これまでのご経験や様々な資料を交えてお話しいただきました。
休憩時間やフォーラム終了後も、参加者や登壇者同士が熱心に質問や意見交換をしている姿がみられ,終始有意義な場となりました。
今後ともEVRIは、関連するユニット・クラスタの発展に取り組んで行きます。
詳細はレターをご覧ください。
【EVRIレターNo.44】
教育学研究科HPにも掲載されています